この記事では、「黙殺」と「無視」の違いを分かりやすく説明していきます。
「黙殺」とは?
「黙殺」は「もくさつ」と読みます。
意味は「関りを断ち、なかったことにすること」です。
人の存在や行為を関りのないものとして、誰にも知られずにぎりつぶすことを表します。
「黙殺」の言葉の使い方
「黙殺」は名詞として「黙殺する・した」「黙殺される」などと使われます。
「黙」は「だま(る)」とも読み「声や言葉を出さない」「だまる」という意味、「殺」は「ころ(す)」とも読み「命を奪う」から転じて「程度を強める語」という意味、「黙殺」は「完全に黙って関わらないこと」になります。
「無視」とは?
「無視」は「むし」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「そこにあるのに、まるでない様にふるまうこと」という意味です。
2つ目は「あるものの存在や価値を認めないこと」という意味です。
「無視」の言葉の使い方
「無視」は名詞として「無視する・した」「無視される」などと使われます。
「無」は「な(い)」とも読み「存在しない」「~がない」から転じて「ないがしろにする」という意味、「視」は「目で見る」から転じて「その様に見なす」という意味、「無視」で「まるでないかの様に見なすこと」になります。
「黙殺」と「無視」の違い
「黙殺」は「完全に黙って関わらないこと」です。
「無視」は「まるでないかの様に見なすこと」です。
「黙殺」の例文
「黙殺」の例文は以下の通りです。
・『上司が部下の訴えを黙殺する』
・『相手に意見を尋ねても黙殺される』
・『政治家が住民の不満を黙殺する』
「無視」の例文
「無視」の例文は以下の通りです。
・『急に友達から無視される』
・『車が赤信号を無視する』
・『規則を無視してタバコを吸う』
まとめ
今回は「黙殺」と「無視」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。