「順調」と「快調」の違いとは?分かりやすく解釈

「順調」と「快調」の違いとは? 言葉の違い【2語】

この記事では、「順調」「快調」の違いを分かりやすく説明していきます。

「順調」とは?

物事が順番通りに滞りなく進むことです。

方向性のあるものが、本来進むべき方向に問題なく進むことや、事務的な事柄が問題なく進むことなどを特にいいます。

動物園で産まれた動物の子どもは、野生環境よりも良い条件で育つことができますが、必ずしも大人になるまで成長できるとは限りません。

何らかの理由で病気になるなどして、成長できない可能性もあるのです。

たとえば、パンダが産まれたとします。

母親が育児を放棄することなく、病気になることもなく、問題なく成長をしています。

この成長の様子は「順調」だといえます。

今度は商品の売れ行きで考えてみます。

お盆になると仏花を求める人の数が増えます。

しかし、墓参りをしない人が増えたり、墓参りをするけれど仏花はいらないという人が増えれば、売れ行きは落ちてしまいます。

こういった状態は「順調」とはいえないでしょう。

仏花を売る方としては、例年通りに売れることを期待しています。

思っていたように問題なく売れれば、売れ行きが「順調」だといえます。

「順調」の使い方

物事が順序よく、問題なく進むことについて使用をします。

方向性があるものや、事務的な事柄について使われることが多いです。

たとえば、動物の成長の場合だと、体重が増える、体長が大きくなるなど、方向性があります。

「快調」とは?

気持ちよく物事が進むこと、物事の調子がよいことです。

肉体的・機能的な面についていうことが多いです。

何日間もお通じがないとお腹がすっきりせず、肉体的にも精神的にも気持ちよくありません。

一方、毎日お通じがすっきりとある人は、肉体的にも精神的にも気持ちがよいことでしょう。

「快調」とは、後者のような状態を指しています。

この場合は「お腹が快調」ということができます。

人間の体だけでなく、機械類についてもいうことができます。

問題なく動いてくれていれば「快調」です。

もし、どこかにトラブルが起こって機械がスムーズに動かなくなったら、「快調」だとはいえなくなります。

「快調」の使い方

気持ちよく進むこと、具合がよく進むことについて使用をします。

肉体的なことや機能的なことについて使われることが多いです。

「順調」と「快調」の違い

似たような意味を持っている2つの言葉ですが、やや意味合いが異なります。

前者の言葉は、滞りなく進むことです。

方向性のあるものや、事務的なものについて主にいいます。

後者の言葉は、気持ちよく進むことです。

肉体的なことや機能的なことについて主にいいます。

「順調」の例文

・『順調に成長をしている』

・『順調に進んでいます』

・『撮影が順調に進む』

「快調」の例文

・『今日もお腹は快調だ』

・『快調に車が走る』

・『快調に飛ばす』

まとめ

どちらの言葉にも、問題なく進むという意味合いがありますが、何について使われるのかという点に違いがあります。

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