「陶器」と「磁器」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「陶器」と「磁器」の違いとは? 言葉の違い【2語】

こちらの記事では、「陶器」「磁器」の違いを分かりやすく解説していきます。

「陶器」とは?

「陶器」とは、とうきという読み方をすべき言葉です。

文字で表現されたこの言葉を見れば分かる様に、土をこねて焼いて器を作るとか焼き物、教え導く等の意味を持つ陶の字に、入れ物や一定の形に作られた道具といった意味のある器の字を付け足す事で誕生した言葉となっています。

そのため「陶器」とは、土を塗り固めた上で焼き締まりが中程度で吸水性を持ち、うわぐすりを施した被透光性の物を表すのです。

「陶器」の使い方

「陶器」は、陶磁器の1種である焼き物を表す際に使われる言葉となっています。

原始時代に作られていた器である土器が600度から900度で焼くのに対し、陶器は900度から1300度という高温で焼いているのです。

更に「陶器」はカオリンというカオリナイトを主成分とした粘土を原料として使用しています。

なのでカオリンを使って900度から1300度の温度で焼き上げて作る器に対し、この陶器という言葉が用いられるのです。

「磁器」とは?

「磁器」とは、じきという読み方をする言葉となっています。

漢字で表現されたこの言葉をチェックすれば即座に理解可能ですが、堅い焼き物とか鉄を引き付ける鉱物といった意味を持っている磁の漢字に、物を入れるとかようきといった意味がある器を加える事によって生じている言葉です。

だからこそ「磁器」は、石の粉を主成分とした磁土で形を作った上で、高温を用いて焼き上げた器を表します。

「磁器」の使い方

「磁器」とは陶磁器の1種であると共に、長石を主成分とした磁土を1200度から1400度程度の高温を駆使して焼き上げて生み出された器に対して、用いられる言葉です。

ちなみに長石はガラスの主成分でもあるため、高温で焼かれた磁器は、ガラスの様な質感を持っていたりします。

以上の様に、磁土を使用して高温で焼き上げて製造された器の事を、「磁器」と呼んでいるのです。

「陶器」と「磁器」の違い

「陶器」「磁器」の文字を見比べれば、即座に最初に陶と付くか、磁が付くかという文字の違いがある事に気付きます。

ただし2文字目は同じ器であり、それぞれ陶磁器を表す言葉です。

もっとも「陶器」はカオリンと呼ばれる粘土を使い、900度から1300度で焼き上げた器を表す言葉となっています。

一方の「磁器」は、磁土を1200度から1400度程度の高温で焼いて作り上げた器を表現する言葉です。

この様に「陶器」「磁器」は、原料と焼き方に違いがあります。

「陶器」の例文

・『陶芸に興味がわいたので、今度陶器祭りに行ってみようと思います』

「磁器」の例文

・『今日は陶芸教室で、磁器の焼き方を学びました』

まとめ

2つの言葉には、陶が付くか磁が付くかという文字の違いがあります。

所がどちらも陶磁器を表す言葉であるため、使い分けの際にどちらを使えば良いか迷う人も珍しくありません。

もっとも「陶器」は、カオリンという粘土を900度から1300度程度で焼いて出来た器を表します。

対する「磁器」は磁土を原料として、それを1200度から1400度という高温で焼き上げて生まれた器です。

つまり原料と焼き方の違いから、この2つの言葉は使い分ける事が出来ます。

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