「関心」と「感心」の違いとは?分かりやすく解釈

「関心」と「感心」の違いとは? 言葉の違い【2語】

「関心」「感心」は双方とも「かんしん」と読む言葉ですが、意味が異なるため使い分ける必要があります。

この記事では、「関心」「感心」の違いを分かりやすく説明していきます。

「関心」とは?

「関心」は、「関わる」「出入口」などを示す「関」と、「精神」「思い」などを示す「心」から成る言葉で、「特定の物事について興味を持つこと」「物事をさらに暮らしく知りたいという気持ち」、もしくは「注意を向けること」といった意味があります。

「感心」とは?

「感心」は、「心の動き」「心が深く動くこと」を示す「感」と、前述した「心」が組み合わさった言葉で、「心が強く動かされること」「心が強く動かされて褒め称えたい気持ちになること」などの意味を持ちます。

また、「呆れること」の逆説的な言い方として使用されることもあります。

「関心」と「感心」の違い

「関心」「感心」は読み方が同じでどちらも「心」「思い」に関する意味を持っていますが、細かな意味合いに違いがあります。

「関心」「特定の物事をさらに知りたいと思うこと」「注意を向けること」を指し、何かに「興味を持つ」という意味合いがあります。

一方、「感心」「何かに強く心を動かされること」「心が強く動くことで褒め称えたい気持ちになること」を指し、「感服する」というニュアンスがあります。

「関心」の例文

「感心」「特定の物事に興味を持つこと」「さらに詳しく知りたいと思う気持ち」を表現する際に使用します。

「関心を持つ」「関心を引く」「関心が高まる」「関心の的」といった使われ方をしており、動詞的な使用方法がないのが特徴です。

・『鉄道博物館に行ったのがきっかけで、電車に関心を持つようになった』
・『子どもの関心を引き出すことでやる気が育つと考えられている』
・『SDGsについて知ることで、環境問題に対する関心が高まるだろう』
・『彼女が小説の新人賞を受賞したためクラス中の関心の的となっている』

「感心」の例文

「感心」「心が強く動くこと」「心が強く動くことで称賛したい心情になること」を表現する際に用いられ、上記の「関心」とは異なり「感心する」のように動詞として用いられます。

また、「感心な」という用法もあるほか、状況によっては本来の意味を逆手に取って「呆れる」という意味で使用される場合もあります。

なお、「感心しない」という否定形での用法について、対義では「心が深く動かない」という意味になりますが、ほとんどの場合は「評価しない」「満足しない」など「暗に批判している」意味合いになるため注意が必要です。

・『友人はいつも計画通りに勉強を進めていて感心する』
・『Aちゃんは積極的に家事を手伝っていて感心な子だ』
・『自分を正当化したいがために、すぐにバレる嘘をつき続ける彼の馬鹿さ加減にかえって感心してしまった』
・『企画の出来は悪くないが、人のアイデアをかすめ取るようなやり方は感心しない』

まとめ

「関心」「感心」は文面では区別しやすいですが、発音が同じであることから口頭で伝えられた際は状況や文脈から意味の違いを判断する必要があります。

ぜひ参考にして両者の正しい意味や用法を学び、適切に使い分けできるようになりましょう。

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