この記事では、「閉じ込める」と「仕舞い込む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「閉じ込める」とは?
戸や箱などで囲んで、外から鍵をかけたりして、中にいるものの自由を奪うという感じです。
人や動物など生き物を対象にすることが多く、強いるような印象があります。
例えば、「犯人は人質を一室に閉じ込めた」や「彼は自分の感情を心の中に閉じ込めていた」などのように使います。
「仕舞い込む」とは?
引き出しやタンスなどに物を入れてしまって、見えないようにするという感じです。
物や感情など抽象的なものを対象にすることが多く、隠す意味合いが強いと考えられます。
例えば、「彼女は写真を引き出しに仕舞い込んだ」や「彼は悲しみを胸に仕舞い込んでいた」などのように使います。
「閉じ込める」と「仕舞い込む」の違い
「閉じ込める」と「仕舞い込む」の違いを、分かりやすく解説します。
「閉じ込める」と「仕舞い込む」という言葉は、どちらも物や人をある場所に入れて出られなくするという意味がありますが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「閉じ込める」は、物や人を閉めることが可能な場所に入れて、鍵をかけたり、ふたをしたりして出られなくすることです。
この言葉には、強いるように、または罰として、自由を奪うという意味合いが含まれます。
その一方で、物や人を奥まった場所に入れて、見えなくしたり、忘れたりすることです。
この言葉には、隠す、しまう、片付けるという意味合いが含まれます。
「閉じ込める」の例文
・『彼は自分の感情を心の中に閉じ込めることにした』
・『彼はペットが暴れないように、ケージに閉じ込めることにした』
「仕舞い込む」の例文
・『彼女は写真を引き出しに仕舞い込むことにした』
・『彼は過去の記憶を深く仕舞い込んでいた』
まとめ
「閉じ込める」と「仕舞い込む」は似た意味を持つ動詞ですが、使い方には違いがあります。
「閉じ込める」は、戸や箱などで中に入れて出られないようにすることです。
その一方で、「仕舞い込む」は、物や事柄を隠してしまうことです。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。