この記事では、「鑑みる」と「考慮する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鑑みる」とは?
「鑑みる」は、過去の手本や例などを照らし合わせて、考えることを意味します。
照らし合うは、参考にするために比べ合わせることです。
つまり、「鑑みる」は、過去の模倣するものがあり、参考にして考えることを表します。
「鑑」という漢字には、かがみ、手本、模範、かんがみる、見分けるという意味があります。
「考慮する」とは?
「考慮する」には、よく考えるという意味があります。
物事をいろいろな要素を含めて考えることを意味します。
一つのものを考えるときにも、複数の事柄をあわせて考えることにも使われます。
「考」という漢字には、かんがえる、思いめぐらすという意味があり、「慮」という漢字には、おもんぱかる、かんがえる、思いめぐらすという意味があります。
思いめぐらすとは、あれこれ考えることです。
つまり「考慮する」は、あれこれよく考えることを表します。
「鑑みる」と「考慮する」の違い
過去の手本や例などを参照して考えることが「鑑みる」です。
「考慮する」は、物事のいろいろな要素を含めて、よく考えることです。
「鑑みる」の場合は「過去の手本や例」を参照しますが、「考慮する」がいう「いろいろな要素」は必ずしも「過去の手本や例」を指しているのではありません。
まとめ
どちらも考えることという意味を含みますが、参照するものや考えるための要素が異なります。