この記事では、「銀河系」と「銀河」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「銀河系」とは?
「銀河系」は「ぎんがけい」と読みます。
「銀河系」は、「太陽系を含むたくさんの恒星を主体とする、天体の集団のこと」という意味があります。
別名「天の川銀河」と呼びます。
「銀河系」は、直径約10万光年の長さがあり、中心の厚さは1・5万光年、周辺部の厚さは1000光年の大きさを誇ります。
凸レンズ上の「渦巻銀河」とされていて、回転運動をしています。
「銀河系」の中心には、古い恒星からできている各部分があり、円盤状の部分は、比較的若い恒星や、散開星団、星間物質からできています。
さらに、その外側には、約130個の球状星団などが、直径約15万年の球状に分布しています。
この、円盤部分の外側を「ハロー」と呼びます。
「銀河系」の中に地球を含む太陽系があり、太陽系は「銀河系」の中心から、約3万光年離れたところにあります。
「銀河」とは?
「銀河」は「ぎんが」と読みます。
「銀河」は「天の川のこと。
地球上から見たときの銀河系」という意味があります。
夜に空を見上げると、「天の川」が見えます。
七夕の日に織姫と彦星が渡る川と言われている「天の川」は、地球から見た、地球を含む「銀河系」のことを指します。
また「銀河」には、「銀河系と同等の規模を持つ、無数の恒星や星間物質からなる集合体」という意味があります。
宇宙には、たくさんの「銀河系」があり、太陽系を含む「銀河系」以外にも様々な「銀河系」があることが分かっています。
形により、「渦巻銀河」、「棒渦巻銀河」、「楕円銀河」、「不規則銀河」などがあります。
「銀河系」と「銀河」の違い
「銀河系」と「銀河」の違いを、分かりやすく解説します。
「銀河系」は、「太陽系を含むたくさんの恒星を主体とする、天体の集団のこと」という意味があります。
一方で、「銀河」は「天の川のこと。
地球上から見たときの銀河系」という意味があります。
この場合は、「銀河系」と「銀河」は、同じ「天の川銀河」を指す言葉となります。
ただし、「銀河」には、「銀河系と同等の規模を持つ、無数の恒星や星間物質からなる集合体」という意味があります。
宇宙には、地球を含む「天の川銀河」以外にも、たくさんの「銀河系」があり、「銀河」という言葉には、このように、「天の川銀河」以外の、「銀河系」を指すことがあります。
このように、「銀河系」は「天の川銀河」を指す言葉なのに対して、「銀河」には、その他の「銀河系」を指すことがあるという違いがあります。
まとめ
「銀河系」と「銀河」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、「天の川銀河」という共通の意味がありますが、「銀河」には、「そのほかの銀河系」という意味が含まれているという違いがあることが分かりました。