ここでは「酷暑の候」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「酷暑の候」とは?
「酷暑の候」は、夏の一番暑い時期に使うことができる挨拶表現です。
暦の上で大暑とされる毎年7月23日頃から、立秋になる8月7日頃までの間に使われており、この期間自体を「大暑」とも呼んでいます。
文字通り、この約2週間は1年の中でも一番暑い時期とされており、“酷い暑さ”と表記する「酷暑」という言葉にふさわしい期間です。
この表現は、そんなに暑い時期なのでという意味になると考えてよく、ご機嫌伺いになる文言を続け、そちらと合わせて冒頭の挨拶文として用いられます。
口語で使われることはないので文章専用となっており、日頃より個人的に手紙のやりとりをする仲では、この期間にはおなじみと言える表現となっています。
「酷暑の候」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「酷暑の候」は、先のように、文章の書き出しになる挨拶文のための表現です。
使える期間が2週間程度となっているため、それを外すと用いることはできないので注意してください。
特にビジネスシーンで用いる場合、この後に定型的に使われている文言とのセットで冒頭の挨拶文を作りますが、使える時期が短いので気をつけてください。
この表現と同じく、真夏に使える挨拶表現は他にもいくつかあり、その多くは小暑となる7月7日頃から立秋の8月7日頃まで用いることができます。
そのようなこの表現と使えるタイミングが重なっている他の表現でも、十分に暑さの中という意味を表すことができるものの、大暑の期間にはこの「酷暑の候」が一番適しています。
「酷暑の候」を使った例文
・『酷暑の候、いかがお過ごしのことと存じます』
・『酷暑の候、貴社益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます』
「酷暑の候」の類語や言い替え
・『猛暑の候』
「猛暑」としたこちらは、7月の上旬の小暑から8月の上旬の立秋までに使うことができます。
前述した、「酷暑」とするより使える期間の長い同様の挨拶表現の1つで、7月7日頃になる小暑から大暑を迎える直前の7月22日頃まではこちらを、それ以降の立秋までの間は「酷暑の候」とするとよく、用い方は全く一緒で、ビジネスに使うこともできます。
まとめ
「酷暑の候」は、1年の中でも一番暑いとされる大暑と呼ばれる期間に用いられる挨拶表現です。
具体的には7月23日頃から立秋を迎える8月7日頃までとなり、この約2週間に文章の書き出しとなる挨拶文に使われています。
ビジネスシーンでも用いることができますが、使えるタイミングを逸しないように注意してください。