ビジネスでは、時間や期間に関する表現も多々見られます。
そのような表現の中に「近日中」という言葉がありますが、この意味や使い方について詳しく見ていきたいと思います。
「近日中」とは?
まず「近日」ですが読み方は「きんじつ」であり、意味は「近い内」や「近々」とされています。
極めて曖昧ですが、一般的な感覚では「2〜3日」程度とされていることが多いようです。
「中」は「〜の範囲内」という意味ですから、「近日中」とは「近い内」や「数日以内」、具体的な数字を出すなら「2〜3日以内」の意味と考えて良いでしょう。
「近日中」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「近日中」がビジネスで使われるケースは多々考えられますが、相手に何か伝える場合に、一定の期限を区切るために用いられるケースが目立ちます。
例えば、「納品については近日中に行うことができそうです」や「ご提案いただいた件の可否につきましては、近日中にお知らせいたします」などの事例が考えられます。
ただ、「近日」の定義は明言できるものではないため、期限の設定を明確にしないとならない場合には、安易に使用しない方が無難です。
一方で、「期日や期限ははっきりさせない方が良いが、相手の心境を考えて時間をおかない印象を与えたい」場合には、大変使い勝手の良い表現とも言えるでしょう。
いずれにしても、一週間を超えるような期限で使うことは控えるべきです。
「近日中」を使った例文
上記の他の例文を挙げてみましょう。
・『近日中には新商品の発表ができそうです』
・『近日中に書類を作成する必要があります』
「近日中」の類語による言いかえ
「近日中」は、既に触れたように、「近い内」や「数日以内」もしくは「2〜3日中」という意味ですので、そのような言いかえがまず考えられます。
他に考えられる類語としては、「一両日中」「いちりょうじつちゅう」という言葉が挙げられます。
「一両日中」とは、「一日二日」「今日から明日」という意味があり、「近日中」より明確且つ短かい期間を意味しますので、直接言いかえする場合には注意が必要です。
まとめ
「近日中」とは、「近い内」や「数日以内」もしくは概ね「2〜3日以内」という意味です。
期間の定義が明確ではないため、ビジネスでは安易な使用は控えましょう。
