日常会話やビジネスシーンの中で「踏まえて」という言葉が使われる場合があります。
果たしてこの言葉にはどのような意味があり、どのような時に使うのでしょうか。
この記事では、「踏まえて」についてご紹介していきたいと思います。
「踏まえて」とは?
「踏まえて」とは、「考慮する」という意味合いになります。
ただ「踏まえて」という言葉単体で使われることはなく、他の文言と組み合わせて使う言葉になります。
「踏まえて」のビジネスでの使い方や使われ方、使う時の注意点
「踏まえて」の使い方ですが、前述の通り「踏まえて」単体で使うことはなく、例えば「昨日の会議の内容を踏まえて判断しましょう」といった具合に、他の文言と組み合わせて使う言葉になります。
先ほどの例文ですと、「昨日の会議の内容を考えに入れた上で判断しましょう」といった意味合いになります。
また注意点としては、「Aを踏まえてBを考える」といった場合、Bが主役であり、Aはあくまでも補助的に考え合わせるといったニュアンスになりますので、その点注意が必要です。
「踏まえて」を使った例文
・『先日の会議で出された意見を踏まえて、事業計画を練りましょう』
・『今度のテストには、昨日の授業内容を踏まえた問題が出るらしい』
・『会社の諸事情を踏まえたとしても、断じて容認できない発言だ』
「踏まえて」の類語や敬語での言いかえ
さて、「踏まえて」の類語や敬語での言いかえについて見ていきましょう。
「踏まえて」の類似表現
「踏まえて」の類似表現としては、「踏まえた上で」「勘案して」「考慮して」などがあります。
ちなみに「勘案」とは、「考え合わせる」という意味になりますので、「踏まえて」と似たような意味合いになります。
また他に似たような表現として「基づく」という言葉がありますが、この言葉の場合は、「その考えを基本として」ということになりますので、「補助的に考え合わせる」という意味合いの「踏まえて」という言葉と、若干意味合いが違ってきますので、「踏まえて」の類似表現として使うのはやめておいた方が良いでしょう。
「踏まえて」の敬語表現
「踏まえて」の敬語表現としては、「踏まえまして」「勘案しまして」「考慮しまして」という表現があります。
「踏まえて」の返答や返信例
「踏まえて」は単独で使う言葉ではなく、他の文言と組み合わせて使う言葉になりますので、「踏まえて」自体に返答や返信をする必要はありません。
まとめ
これまで「踏まえて」についてご紹介してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
他の物事の内容を考えに入れた上でまた違うものを考えるということは、ビジネスシーンにおいてよくあることで、使用頻度の高い言葉になります。
この記事の内容を踏まえて、言葉を上手に使い、皆さんのビジネスシーンのお役に立ててください。