この記事では、「足踏み」と「ウォーキング」の違いを分かりやすく説明していきます。
「足踏み」とは?
「足踏み」には、4つの意味があります。
1つめは、立った状態で同じ場所で左右の足を上げ下げすることです。
床に足あとマークを設置します。
その足あとマークの場所から前後左右に動かないように右足を上げる、左足を上げるという動作をします。
これが「足踏み」です。
実際に足あとマークを設置しなくても、同じ場所で右足を上げる、左足を上げるという動作を繰り返すことを意味します。
2つめは、物事が進んでいなくて、同じような状態が続くことです。
ある企業では、毎年売上高を計算しています。
おととし、去年、今年など、しばらくの間、売上高が同じくらいのことは、同じような状態が続いているといえ、このような状態を指して「足踏み」といいます。
3つめは、舞楽や能楽で足を上下させる動作のことです。
4つめは、弓術で的に向かったときの基礎となる足の踏み方、足がまえのことです。
「足踏み」の使い方
同じ場所で足を上げ下げすることや、同じような状態が続く意味で使用されることが多くあります。
トイレを我慢しているとき、足を上下させることがありますが、あのような動作を指して使用します。
舞楽や能楽、弓術の意味では、それらを行っている人の間で使われており、そうでない人が使うことはほとんどありません。
「ウォーキング」とは?
「ウォーキング」には、3つの意味があります。
1つめは歩くことです。
人間は2本の脚で立って、右足を前に出す、左足を前に出すと交互に動かし、前に進んでいきます。
この動作のことを指しています。
2つめは、健康を保つために行う歩く運動のことです。
普通の歩くとは違い、早足をする、姿勢をよくする、ウォーキングシューズのような歩きやすい靴を履くなどして行うことが少なくありません。
3つめは競歩のことです。
競歩は陸上競技の一種で、一定の距離を歩く速さを競います。
「ウォーキング」の使い方
健康の維持のために行われる歩く運動のことを指して使われることが多いです。
競歩のことは「ウォーキング」という呼ぶよりも、競歩と呼ぶことの方が一般的です。
「足踏み」と「ウォーキング」の違い
どちらも足を動かす動作ですが、2つの言葉が意味しているものは違います。
「足踏み」は、同じ場所で足を動かすことです。
体は前後左右に大きく動きません。
「ウォーキング」は、前に進んでいく動きです。
「足踏み」の例文
・『寒くて足踏みする』
・『足踏み状態から脱する』
・『家の中で足踏みしてカロリー消費をする』
・『連敗が続き足踏みしている状態だ』
「ウォーキング」の例文
・『雨が降っているのでウォーキングは中止する』
・『レインコートを着てウォーキングをする』
・『新しい靴を購入してウォーキングへの意欲を高める』
・『準備運動をしてからウォーキングをする』
まとめ
足を動かす動作を意味する2つの言葉ですが、「足踏み」はその場から動かず、「ウォーキング」は前に進む点が違います。