この記事では、「越権行為」と「職権乱用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「越権行為」とは?
「越権行為」は「えっけんこうい」と読み、意味は以下通りです。
1つ目は「企業や組織で、自分に与えられている権限の範囲を超えた行いをすること」という意味です。
2つ目は転じて、「自分の身分では許されていないことを行うこと」という意味です。
「越権行為」の言葉の使い方
「越権行為」はビジネス用語・法律用語・政治用語などで「越権行為をする・した」「謁見行為に当たる」などと使われます。
「越権+行為」で成り立っている語で、「越権」は「自分の権利として与えられていることの限度を越えて事をなすこと」という意味、「行為」は「ある意思をもってすること」という意味、「越権行為」で「ある意思により、自分の権利として与えられていることの限度を越えて事をなすこと」になります。
「職権乱用」とは?
「職権乱用」は「しょっけんらんよう」と読みます。
意味は、「企業や組織で、職務上認められている権限を、違法、または不当に使うこと」です。
自分の立場を利用して、部下に筋道の通らないことを無理矢理させたり、違法行為させることを表します。
「職権乱用」の言葉の使い方
「職権乱用」は「職権濫用」とも書き、ビジネス用語・法律用語・政治用語などで「職権乱用する・した」「職権乱用罪」などと使われます。
「職権+乱用」で成り立っている語で、「職権」は「企業・組織において、その地位や資格に基づいて可能となる行為の権利、およびその範囲」という意味、「乱用」で「一定の基準や限度を越えてむやみに使うこと」という意味、「職権乱用」で「企業・組織において、その地位や資格に基づいて可能となる行為の権利をむやみに使うこと」になります。
「越権行為」と「職権乱用」の違い
「越権行為」は「ある意思により、自分の権利として与えられていることの限度を越えて事をなすこと」です。
「職権乱用」は「企業・組織において、その地位や資格に基づいて可能となる行為の権利をむやみに使うこと」です。
まとめ
今回は「越権行為」と「職権乱用」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。