この記事では、「贈与」と「譲渡」の違いを分かりやすく説明していきます。
「贈与」とは?
「贈与」とは他人に、物品を贈って与えるという意味があります。
また「贈与」という言葉は、法律用語では、自分の財産を無償で相手方に与える意思表示をして、相手方がこれを受けることによって成立する契約という意味になっています。
そして「贈与税」とは、「贈与」によって財産を貰った人にかかってくる国税のことを言います。
「贈与税が一体いくらかかるのだろう」「長年大事にしていた本たちを贈与することに決めた」などと使います。
「譲渡」とは?
「譲渡」とは、権利、財産、法律上の地位といったものを他人に譲って渡すことを言います。
「いつの間にか、経営権の譲渡が行われていた」「ビルを譲渡する」「譲渡契約をしたものだから、他人にあれこれ言われることはない」などと使います。
「贈与」と「譲渡」の違い!
「贈与」と「譲渡」の違いを、分かりやすく解説します。
「贈与」とは他人に品物を贈り与えるといった意味があります。
簡単に覚えるならば「プレゼント」ということです。
一方で「譲渡」ですが、こちらは何かの権利、財産、法律上の地位といったものを他人に与えて任せることを言います。
どちらも自分が持っている何かを与えるという点では共通ですが、使い分ける必要があります。
使い分け方として「贈与とは、物品のプレゼント」「譲渡は譲って任せる」と頭に入れておけば、迷うことはないでしょう。
「贈与」の場合は単純に、自分があげたいと思う相手に贈るわけですが、「譲渡」は、個人的な気持ちだけでなく、仕事上そうするよりないといった時に行うこともあるでしょう。
例えば経営の損失を埋めるため「持ちビルや店を譲渡してしのぐ」といったこともあります。
そのような時は「ビルを贈与」とは使いません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「贈与」と「譲渡」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
相手に贈るという意味では同じですが、意味合いが違いますので、正しく理解して使い分けるようにしましょう。
