「質的」と「量的」の違いとは?分かりやすく解釈

「質的」と「量的」の違いとは? 言葉の違い【2語】

この記事では、「質的」「量的」の違いを分かりやすく説明していきます。

「質的(しつてき)」とは?

「質的」とは、「質にかんする様」「質の面」を意味する言葉です。

「質的」の類義語には「品質(ひんしつ)」「品柄(しながら)」「クオリティ」などがあります。

「質的」を英語で訳すと“qualitative”になります。

「質的」の使い方

「質的」は形容動詞としてや使われています。

「量的(りょうてき)」とは?

「量的」とは、「量にかんする様」「量の見地から見る様」を意味する言葉です。

「量的」を英語で訳すと“quantitatively”になります。

「量的」の使い方

「量的」は形容動詞として使われています。

「質的」と「量的」の違い

「量の多さよりも、1つ1つの質の高さが重要である」という意味を表す「量より質」という慣用句があるように、「質」「量」は対照的に扱われることがあります。

そして、そのうちの「質」を表す言葉が「質的」であり、「量」を表す言葉が「量的」になるのです。

「質的」の例文

・『その企業は自社製品の量ではなく、質的向上を図ることで需要を高めようとした』
・『この物質に一定の条件を与えると質的な変化が起こることが分かった』
・『この時期を通して、一連の芸術には大きな質的変革がもたらされた』
・『全く異なる2つの物質には、質的な共通項目が確認された』

「量的」の例文

・『これらの事柄を分析するには質的な比較ではなく、量的な比較が必要であるようだ』
・『この製品は量的には見劣りしないが、質的な面で改善を加えるべきだ』
・『複数の対象にかんする量的関係を発見するための試みが幾度となく行われた』
・『経済活動の活発化を図って、中央銀行より量的緩和を実施することが発表された』

まとめ

「質的」とは、「質にかんする様」「質の面」を意味する言葉です。

「量的」とは、「量にかんする様」「量の見地から見る様」を意味する言葉です。

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