ある人物が適切な答えを導き出した時に、「賢明な判断」との表現を使うことがあります。
これによって人を評価することもできますが、目上に対しては不適切であるなど、使い方が難しいところもあるようです。
賢明な判断の適切な使い方を考えてみましょう。
「賢明な判断」とは?
かしこくて適切な形で、ある物事についての状況をよく認識した上で、言動を決定することを表します。
「賢明な判断」の使い方や使われ方、使うときの注意点
同僚が業務上で適切な行動を取ったことで、胸をなでおろすことがあります。
そのような場面について「賢明な判断」と言い表すことができます。
この表現は目下や同等の者の判断を評価し、褒める時に使われがちです。
人に対して「こうやることが賢明な判断だ」とアドバスを送る場合にも使われます。
また自分が賢明な判断だと感じたことを、相手に伝える場合にも使うことができるでしょう。
ただし人を褒める表現なので、目上に対してこれを用いることは不適切なことです。
その場合は敬語の形に言い替えることが必要となります。
また「けんめいなはんだん」の同音異義語「懸命な判断」と解釈してしまうと、力の限り尽くした上の判断の意味になってしまうので、誤解がないようにしましょう。
「賢明な判断」を使った例文や文章
・『会議の中で問題点まで指摘してくれたのは賢明な判断でした』
・『君の賢明な判断によって、損害が大きくならず助かった』
「賢明な判断」の類語や言い替え
「素晴らしいご判断」は、目上の人物が優れた判断をしたことについて、敬意を込めて言う表現です。
「賢明なご決断」は、目上の人がかしこく適切にきっぱりと決定を下したと、敬意を込めて表しています。
「正しい判断」は、道理にかなっている判断のことです。
「妥当な判断」は、実情によく当てはまる判断を表します。
「良い結論」は、優れている最終的な結果を意味する表現です。
「賢明な答えを導き出した」は、筋道を立ててかしこく適切な回答を述べたことを表しています。
まとめ
適切な具合に状況を認識した上で決定することが、「賢明な判断」との表現なのでした。
これによって相手を褒めたり、アドバイスを送ることにも役立てられるでしょう。
しかし目上に対しては、用いることが難しい表現です。
目上には「ご判断」と言い替えれば可能になるので、言い方を考えてみてください。