この記事では、「貯蔵品」と「在庫」の違いを分かりやすく説明していきます。
「貯蔵品」とは?
「貯蔵」には、2つの意味があります。
1つめは、物をためておくことです。
食料品をまとめ買いして、自宅に置いておくことがあるでしょう。
一度にたくさんの量を購入して自宅に置いておいても、すぐに使うわけではありません。
冷蔵庫がなかった時代には、冬に新鮮な青菜を食べることは難しい状態でした。
そこで、冬にも食べられるように加工をして、たくわえておきました。
こういったものが「貯蔵」です。
「貯蔵」のもう一つの意味は、財産を使わないで、ただためておくことです。
財産をたくわえるといっても、何かを購入したいための場合と、何かを購入する、生産をするなどの目的はなくためる場合とがあります。
「貯蔵」が意味するのは、後者の方です。
「貯蔵」には2つの意味がありますが、「貯蔵品」は、しな、しなものという意味をもつ「品」という漢字が使用されている通り、しなもののことなので、品物をたくわえておくこと、たくわえられている品物という意味になります。
「貯蔵品」の使い方
品物をたくわえることや、たくわえられている品物のことについて使用をします。
「品」とは、何かをするための形のあるもの、商品という意味があります。
何かをするための形があるものとは、たとえば家庭の場合だと食べものやラップなどがあります。
商品は売るためのものです。
こういったものをたくわえること、またたくわえられている品物を指して「貯蔵品」といいます。
「在庫」とは?
「在庫」には、2つの意味があります。
1つめは、商品が倉庫などにあること、またその商品のことです。
通信販売のサイトでは、「在庫あり」「在庫なし」などのアイコンが出ていることがあります。
これは、品物がある・ないを表しているものです。
もう一つの意味は、原材料や製品などが企業が持っていることです。
商品とは売るためのもので、原材料は商品を作るための材料であり、原材料自体は売るためのものではありません。
「在庫」の使い方
日常的には、商品が倉庫などにあることの意味で使われています。
消費者は、商品の購入を検討しているとき、商品を購入しようとしたときに使用することが多いです。
「貯蔵品」と「在庫」の違い
「貯蔵品」はたくわえられている品物のことで、商品のことも、商品でないものも、たくわえられていれば「貯蔵品」といいます。
「在庫」は倉庫などにある商品のことで、売るためのものを指しています。
家庭で自分たちが使うためにたくわえているものは「在庫」ではありません。
「貯蔵品」の例文
・『貯蔵品を点検する』
・『貯蔵品を整理する』
・『貯蔵品を置く場所に困る』
・『貯蔵品の賞味期限を確認する』
「在庫」の例文
・『在庫があるか問い合わせをする』
・『在庫がない状態です』
・『在庫は残りわずかです』
・『まだ在庫があったようだ』
まとめ
どちらもたくわえられているものですが、「貯蔵品」は商品もそうでないものも意味し、「在庫」は倉庫などにある商品のことを意味し、それぞれの言葉の意味は違います。