「謹んでお受けいたします」という言葉はビジネスシーンだけではなく、周囲にいる目上の方への言葉として用いることの多い言葉です。
ここでは、意味や使い方など簡単に説明します。
「謹んでお受けいたします」の意味
「謹んでお受けいたします」という言葉は、「相手への敬意を示し、かしこまった態度で相手の要望を受ける」という意味があります。
ちなみに「謹んで」というのは「礼儀正しく丁寧な態度(様子)」という意味合いも含まています。
ビジネスシーンにおいて、仕事の依頼を受ける際や上司からの指示で仕事を受け持つ際、転勤や単身赴任など異動を受ける際などに活用されています。
その他でも、式典の際などのかしこまった席で使用されることがあります。
この言葉を活用することで、やり取りをする相手に対して謙虚な姿勢や受ける仕事、辞令に責任を持って取り組むといった気持ちを相手に伝えることができます。
ちなみに「謹んで」同じ読みで「慎んで」という言葉がありますが、「謹んで」が相手への敬意を表す言葉なのに対し、「慎んで」は自分への注意意識を強く持って相手の依頼や辞令を受けるという意味があるので、メールや書面など文章にする場合は漢字を間違えないように注意しましょう。
「謹んでお受けいたします」の使い方
使い方はビジネスシーン、式典、就職の内定など、さまざまなシチュエーションがあります。
ビジネスシーンであれば「この度のお仕事のご依頼、謹んでお受けいたします」と取引先やお客様へ対応することで誠実さが伝わり、この人なら仕事を任せられると信頼度も上がりやすくなります。
就職の内定であれば「御社へのご採用いただきありがとうございます。
謹んでお受けいたします」という言葉を述べ、採用への感謝の気持ちや自分の誠実さが伝わる姿勢を相手に伝えるようにします。
「謹んでお受けいたします」の言い換え表現
「謹んでお受けいたします」を言い換える場合は、「謹んで引き受けさせていただきます」「謹んで承知いたします」などと換えることができます。
敬語にする場合は「謹んでお受けする所存でございます」といった言い方もあります。
「謹んで」という部分を言い換える場合は、「恐れながら」や「恐縮ながら」「畏みて」などに言い換えると同じ意味合いになります。
「謹んでお受けいたします」の英語表現
「謹んでお受けいたします」を英語に訳すと「I will accept it with sincerity」となります。
もちろん、企業で働いうていれば英語で対応することが100%ないとは言い切れません。
いつ何があるか分からないので、自分のための知識として覚えておきましょう。
まとめ
ここでは「謹んでお受けいたします」という言葉の意味や使い方、言い換え表現、英語表現について、簡単に分かりやすく説明してきました。
大人になると、ビジネスシーンだけでなくプライベートのかしこまった席でも活用できる場面が増えてきます。
最低限のマナーとして覚えておき、適切なタイミングで使用できるようにしておきましょう。