「謝恩使」と「慶賀使」の違いとは?分かりやすく解釈

「謝恩使」と「慶賀使」の違いとは? 言葉の違い【2語】

この記事では、「謝恩使」「慶賀使」の違いを分かりやすく説明していきます。

「謝恩使(しゃおんし)」とは?

「謝恩使」とは、「江戸時代、琉球が王の即位時に幕府へ派遣した使節」を意味する言葉です。

「謝恩」とは、「受けた恩に対して、感謝の気持ちを表すこと」を意味する言葉になります。

薩摩藩の支配下に置かれた琉球は、新たなる王が国王就任することへの感謝を示すために、江戸幕府へ「謝恩使」を遣わすことが求められたのです。

「謝恩使」の使い方

「謝恩使」は名詞として使われています。

「慶賀使(けいがし)」とは?

「慶賀使」とは、「江戸幕府の将軍が代替わりするごとに、祝いのために琉球が派遣した使節」を意味する言葉です。

「慶賀(けいが)」とは、「喜び祝うこと」「任官や叙位された者が御礼を申し上げること」という意味を表す言葉になります。

薩摩藩の支配下となった琉球は「謝恩使」と同時に、新たなる将軍が即位したときに祝いの意を示すため、江戸幕府へ「慶賀使」を遣わすことも義務付けられました。

「慶賀使」の使い方

「慶賀使」は名詞として使われています。

「謝恩使」と「慶賀使」の違い

「謝恩使」「琉球の王が代替わりするごとに、琉球から江戸幕府へ派遣した使節」を意味する言葉であり、「慶賀使」「江戸幕府の将軍が代替わりするごとに、祝いのために琉球から江戸幕府へ派遣した使節」を意味する言葉になります。

これらの使節のことはまとめて「江戸上り」と呼ばれます。

「謝恩使」の例文

・『謝恩使にかんする研究について、新たな解釈が発表された』

「慶賀使」の例文

・『琉球王国の文化財展覧イベントでは、慶賀使の様子を描いた絵図が展示されていた』

まとめ

「謝恩使」とは、「江戸時代、琉球が王の即位時に幕府へ派遣した使節」を意味する言葉です。

「慶賀使」とは、「江戸幕府の将軍が代替わりするごとに、祝いのために琉球が派遣した使節」を意味する言葉です。

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