この記事では、「言い訳」と「弁明」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「言い訳」とは?
問題を起こしたとき、自分がとった行動について事情を伝えて責められないようにすることを「言い訳」【いいわけ】といいます。
本当は自分が悪いのに謝罪せず、事情を説明して逃れようとするのです。
使い方としては、「彼は言い訳ばかりして、自分の否を受け入れようとはしない」というように、言葉で誤魔化してやってしまったことに目を向けて反省しません。
このように、素直に認めず逃げてしまう状況で使うのです。
「弁明」とは?
自分が加担して問題を起こしたのには理由があり、悪気はなかったと伝えることを「弁明」【べんめい】といいます。
やむおえぬことが起きたため問題が起こったので、自分のせいではないと伝えるのです。
どこか素直さを感じられない態度に周囲は疑問を持ち、苛立ちます。
使い方としては、「彼に弁明の余地はない」といかに聞く耳は持たないと周囲が否定するのです。
「言い訳」と「弁明」の違い
ここでは「言い訳」と「弁明」の違いを、分かりやすく解説します。
トラブルが起きたとき素直に謝るのではなく、自分は悪くないと開き直る態度を見せて謝らないことを「言い訳」といいます。
もう一方の「弁明」は不祥事が起きたとき、本当は加担していたのに、自分は悪くないと理由をつけて伝えるといった場面で使う言葉です。
どちらも素直さがなく、悪い意味で使われていますが、「弁明」は政治や職場などで問題行動を起こしたとき使われているとの違いがあります。
「言い訳」の例文
・『窓を割ったのに言い訳するので、教師は苛立ちをぶつけた』
・『おねしょした子供が自分ではないと言い訳するので叱った』
「弁明」の例文
・『なぜ会社を急に休んだか本人に弁明を求めた』
・『弁明する理由はないと上司に毅然とした態度で伝えた』
まとめ
相手に対して問題を起こした理由について釈明するのではなく、違った態度を見せるとき使われています。
どのような場面で使うか深堀してみるといいでしょう。