この記事では、「触手を伸ばす」の意味を分かりやすく説明していきます。
「触手を伸ばす」とは?意味
「触手を伸ばす」の読みは「しょくしゅをのばす」で、「欲しいものを得ようとして働きかけること」
を意味する慣用句です。
この慣用句における「触手」とは、「無脊椎動物の口の周囲にある小突起のこと」です。
無脊椎動物には、この器官が感覚機能を持ち、獲物に触れると、その「触手」伸ばして獲物を捕食する種が存在します。
このことが転じて、「欲しいものを得ようとして働きかけること」を「触手を伸ばす」と表現するようになったのです。
「触手を伸ばす」の概要
「触手を伸ばす」に似た表現で、「食指(しょくし)を伸ばす」との表現を目にすることがあります。
しかし、この表現は「触手」を誤って「食指」としてしまったもので、誤った使い方です。
「触手を伸ばす」の慣用句は、先に語源を説明した通り、無脊椎動物の「触手」の様子から比喩として使われた言葉で。
「食指」は「人差し指」のことで全く異なる言葉で、明らかな間違いと言えます。
この誤った表現が、しばしば使われる理由としては、発音が似ていることと、「ある物事に対し欲望や興味が生じること」を意味する「食指が動く」と言う慣用句があり、これと混同しているためと考えられます。
「触手を伸ばす」の言葉の使い方や使われ方
・『剛速球で評判の新人ピッチャーは、予想通りの活躍を見せており、大リーガーも触手を伸ばしていると言われています』
・『隣町で大人気のスーパーは、隣接するいくつかの街に触手を伸ばす考えのようです』
まとめ
「触手を伸ばす」とは、「欲しいものを得ようとして働きかけること」を意味する慣用句です。