「裏切り」を花言葉に持つ花は、期待や愛情、約束などに反して行動した相手を責めるメッセージになります。
従って、誰かに贈るというより、間違って贈らないように憶えておくものです。
一方、創作などで使うなら、問題ありません。
「裏切り」は、物語に落差を作り、読者の興味を次のページに引っ張ってくれる便利なギミックです。
「裏切り」の花言葉を持つ花
「裏切り」という花言葉を持つ花は数多くありますので、見ていきましょう。
「ダリア」
キク科ダリア属の多年草です。
多数の花弁が折り重なる姿が知られますが、「ノギク」のような一重咲きもあります。
花色は白から赤、赤から黄色、紫です。
花言葉の「裏切り」は、フランス革命で知られる「ナポレオン1世」の妻「ジョゼフィーヌ」のエピソードが元になっています。
ジョゼフィーヌは、城の庭園で様々な花を植えさせていました。
彼女は10年の間に250種類ものバラを収集するほどのバラ好きで知られますが、「ダリア」に熱中していた時期がありました。
その時、1人の貴族が「ダリア」を欲しがりましたが、彼女は譲りませんでした。
そこで貴族は彼女の庭師を買収し、「ダリア」の球根を盗み、自分の庭園に植えたのです。
この「裏切り」に怒ったジョゼフィーヌは、その後一切「ダリア」に興味を持たなくなったといいます。
他の花言葉は「移り気」「不安定」「華麗」「優雅」「気品」「威厳」「感謝」「豊かな感情」です。
贈りたい場合は、カードなどで伝えたい花言葉を限定すると、勘違いされないでしょう。
それでも勘ぐる人は、あまり花を贈るには向きません。
「白いムシトリナデシコ」
ナデシコ科マンテマ属の越年草です。
花は花弁5枚で、放射状にまとまって咲きます。
「虫取り」の名の通り、茎上部の葉の下から粘液を分泌しており、小さい虫はくっついて動けなくなってしまいます。
虫は、栄養にされる訳ではなく、ただくっつくだけです。
これは、アリなどが花に上がって来るのを防いで蜜を守り、受粉に役立つ空飛ぶ虫を引き寄せる工夫と考えられています。
「白いムシトリナデシコ」は清らかで可愛らしい見た目で、特に虫取りのイメージとの落差が大きいため、「裏切り」という花言葉が付きます。
他の花言葉は「欺瞞」「偽りの愛」「未練」「罠」「しつこさ」「欺かれた人」「青春の愛」で、ほとんどが悪い意味です。
但し、「虫取り」という性質が趣味の人には贈っても問題ありません。
そういう人にとって、悪い花言葉はチャームポイントです。
「裏切り」という花言葉を持つ花は多く、「カルミア」「ゲッケイジュの花」「エリカ」「ハナズオウ(花蘇芳)」などがあります。
「裏切り」と似た意味の花言葉を持つ花
「裏切り」に似た意味の花言葉を持つ花も、多数存在します。
「詐欺」は「モウセンゴケ(ドロセラ)」、恋愛の裏切りで「浮気」が「アジサイ」、「浮気癖」は「オリヅルラン」他、様々です。
まとめ
「裏切り」という花言葉を持つ花は数多く存在し、「ダリア」「白いムシトリナデシコ」「カルミア」「ゲッケイジュの花」「エリカ」「ハナズオウ」などがあります。
また、似た意味の花言葉を持つ花は「アジサイ」「オリヅルラン」「モウセンゴケ」他様々です。
悪い意味になるため、誰かに贈るよりは創作などに向いています。
食虫植物好きには問題ないでしょう。