「裏切り」にはできるだけ遭いたくないものです。
特に親友や恋人、家族に裏切られてしまうと心へのダメージは相当なものになります。
またビジネスにおいても裏切り行為は致命的であることがほとんどです。
数千万、数億円以上の損害賠償や会社の倒産といった事態さえ引き起こすことがあります。
言うまでもなく「裏切り」という言葉には強いネガティブなイメージがあるので、この花言葉を持つ花をこの意味でわざわざ誰かに贈ったり、好んでどこかに植えたりということはまずないでしょう。
しかし信義が重要になる場面で誤ってこの花言葉を持つ花を贈ったり、飾ったりしないよう気を付ける必要があります。
「裏切り」の花言葉を持つ花
「裏切り」をイメージさせてしまう恐れのある花のうち、比較的知名度の高いものやよく使われるものをご紹介します。
「ダリア」
ダリアはキク科ダリア属の花です。
テンジクボタンと呼ばれることもあります。
メキシコでは国花に指定され、品種改良や食用ダリアの開発などが行われているそうです。
花言葉は「裏切り」「移り気」「華麗」「気品」「優美」など。
美しくゴージャスな雰囲気がある花に「裏切り」のようなネガティブな花言葉が付いているのは、ダリアをこよなく愛したナポレオンの妻、ジョセフィーヌからある貴族がダリアを盗んだというエピソードがあるからだといわれています。
「ハナズオウ」
ハナズオウはマメ科ハナズオウ属の低木です。
原産地は中国で、春に美しいピンクの花を咲かせるという特徴があります。
また園芸種には白い花を付けるものがありますが、こちらはシロバナハナズオウと呼ばれています。
花言葉は「裏切り」「不信」「不信仰」「疑惑」「喜び」「目覚め」など。
多くのネガティブな花言葉が付けられていますが、これらはハナズオウがユダの木とされていることからきています。
イエス・キリストを裏切ったイスカリオテのユダは、その罪悪感に耐えられずハナズオウの木で首を吊ったとされているのです。
「エリカ」
エリカはツツジ科エリカ属の低木です。
ヨーロッパでは古くから親しまれている花で、ヒースと呼ばれることもあります。
また日本ではジャノメエリカと呼ばれる種が最もポピュラーです。
花言葉は「裏切り」「さみしさ」「孤独」「博愛」「良い言葉」など。
エリカのネガティブな花言葉は、英語でヒース、ドイツ語でハイデと呼ばれる、ヒース(エリカやギョリュウモドキ属を含む)が生える荒れ地に由来しているとされています。
「裏切り」と似た花言葉を持つ花
クロッカスには「私を裏切らないで」という花言葉があります。
こちらは場合によっては使えることもあるでしょうが、やはりできるだけそのような場面には遭遇したくないものです。
なおクロッカスには他にも「切望」や「青春の喜び」という花言葉があります。
まとめ
「裏切り」という花言葉を持つ花としてはダリアやハナズオウ、エリカなどがあります。
このような花を贈ったり飾ったりする場合は、誤解が起こらないようメッセージカードを添えるなどの対策を取ると良いでしょう。