「蛇足ですが」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「蛇足ですが」とは?
「蛇足ですが」は、余計な事を付け足して述べるような場合に使用できる言葉です。
「蛇足」は「だそく」と読みます。
これは「蛇の足」を意味する言葉です。
蛇には足がありませんが、これを書き足してしまったという中国の故事に由来します。
絵を描く競争で早く書き終えたほうが、つい足を書き足してしまった事で勝負に負けたという故事です。
なお、ここでは丁寧語の「です」を使用しています。
これに逆接の「が」を付与して、「ですが」としているのです。
このように述べる事で、余計な付け足しを使用としている事を表現できます。
相手に対して、事前に「余計なことである」と、ことわりを入れる事ができるのです。
「蛇足ですが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「蛇足ですが」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、ある会議で結論が出たとします。
結論に反対するつもりはないものの、一つだけ付け加えて発言したい事があったのです。
このような場合には、「ここからは蛇足ですが、少し意見いたします」と述べるとよいでしょう。
これにより、余計な話を付け加えようとしている事を、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「蛇足ですが」の使い方に注意するとよいでしょう。
これは、丁寧語の「です」を使用した表現です。
これを丁寧語「ます」を使用したものに置きかえる事もできるのです。
たとえば、「蛇足ではありますが」や「蛇足ではございますが」のようにできます。
どれも同じ意味ですが、雰囲気の違う表現にできるのです。
「蛇足ですが」を使った例文
「蛇足ですが」を使った例文を挙げます。
例文のように、前後に言葉を付け加える事で、自然で分かりやすい文章を作成できるのです。
・『ここからは蛇足ですが、少し説明させてください』
・『あくまでも蛇足ですが、お伝えしたい事がございます』
・『今から述べる事は蛇足ですが、少し聞いていただければ幸いです』
「蛇足ですが」の類語と敬語での言いかえ
それでは「蛇足ですが」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「蛇足ですが」の類似表現
「蛇足ですが」の類似表現には、「余計な事ですが」があります。
「蛇足」と「余計な事」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「蛇足ですが」の敬語表現
「蛇足ですが」を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「蛇足ではございますが」と言いかえ可能です。
まとめ
このように「蛇足ですが」は、余計な事を付け足して述べるような場合に使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。
