オリンピックなどの大きな大会が終わるにあたって、頻繁に使用されたのが「終幕を迎えました」あるいは「閉幕を迎えました」という表現でした。
同じ様なシチュエーションで使われるこの2つの言葉の意味はどう違うのでしょうか。
この記事では、「終幕」と「閉幕」の違いを分かりやすく説明していきます。
「終幕」とは?
「終幕」とは、文字通り「終わりの幕」のことで、ある程度継続する出来事の中で最後の出来事を表す言葉です。
例えば、お芝居の公演などで、第一幕から第四幕まである場合の最後の第四幕が「終幕」ということになります。
また、場合によっては全てが終わったことを「終幕」と表現することもあります。
「開幕」の「プロローグ」に対して「エピローグ」と呼ばれる場合もあります。
「閉幕」とは?
「閉幕」とは、文字通り「幕が閉まること」を表すことばで、ある程度継続する出来事が全て終了してしまったことを示します。
「幕が下りる」という意味なので、それ以降は「カーテンコール」くらいしかなく、ほとんどの場合は「終了」となります。
「終幕」と「閉幕」の違い
「終幕」と「閉幕」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つに関しては、多くのシチュエーションにおいて、単に「終わる」という同じ意味として使用されるのですが、元々の意味には若干の違いがあります。
それは、「終」と「閉」の違いからくるものですが、簡単に言えば「終幕」は「終わりの幕」であり、「閉幕」は「終わりの幕が下りてしまった」というニュアンスの違いになります。
例えば、ある出来事のスタートからエンドまでの線を左から右に引いたとすると、右端の点が「閉幕」であり、右端から若干左よりの部分から右端までの短い線の間を「終幕」と言えばわかりやすいでしょうか。
まとめ
この記事では、「終幕」と「閉幕」の違いを、解説してきました。
この2つの言葉は多くの場面で使われてきましたが、前述のように、特にオリンピックの様な一般の人が参照する様な出来事の場合は、その違いを意識すること無く使用されるケースが目立ちました。
これは、印象だけで言葉を選択する良くない例とも言えます。