役に立たない理論や非実現的な考えを表す言葉には「空理空論」や「机上の空論」があります。
この記事では、「空理空論」と「机上の空論」の違いを分かりやすく説明していきます。
「空理空論」とは?
「空理空論」は元々仏教用語として使われている言葉であり、世の中のものは全て空虚なものであり実体がないことを表す意味があります。
この意味から「空理空論」は役に立たない理論や事実から遠くかけ離れた考えや意見を示す時に使われるようになりました。
「空理」と「空論」はどちらも根拠が薄く成り立たない理論を示す意味の言葉として使われます。
「机上の空論」とは?
「机上の空論」とは頭の中のみで考えた理論を示す言葉であり、実際には役立たないものを表す時に使います。
「机上の空論」は机に向かって考えた理論を示す言葉であり、実践が伴わないことから実現的ではない内容を示す時にも使うことが可能です。
「机上の空論」の類義語には「砂上の楼閣」がありますが、こちらは見た目は派手だが基礎がなっていないことから長く維持できないものを示す時に使う言葉です。
「空理空論」と「机上の空論」の違い
この2つはどちらも役立たない理論や非実現的な考え、内容を表す時に使う言葉です。
「空理空論」は仏教用語としても使われています。
「机上の空論」の類義語には「砂上の楼閣」があり、どちらも色々な場面で使われています。
「空理空論」の例文
・『そのお坊さんは空理空論について分かりやすく説明してくれました』
・『彼の考えは全くの空理空論だったので、もう少し手直しするように指示しました』
「机上の空論」の例文
・『インターネットでは机上の空論を振りかざす人が増えてきました』
・『議会で決定した案は机上の空論であり、案の定トラブルが多く発生している』
まとめ
「空理空論」や「机上の空論」は同じような意味の言葉であり、一般的な会話では「机上の空論」の方が使われています。