この記事では、「私的」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「私的」の正しい読み方は「してき」と「わたくしてき」どちら
「私的」の正しい読み方は「してき」と「わたくしてき」どちらでしょうか?
正しい読み方の結論
「私的」は「してき」と読むのが正しいです。
「私」は訓読みだと「わたくし」ですが、「私的」は音読みの「シ」を用いるので「わたくしてき」とは読みません。
なお、話し言葉で「わたし的には~」という言い回しも使われているので、熟語の「私的」を「わたくしてき」と読むと、意味合いが変わってしまいます。
「私的」の意味
「私的」の意味は「おおやけではない、個人として」です。
漢字の「私」には「自分」「ひそかに」という意味があります。
また「的」は「~に関する」「~として」のように属性を表す助詞の役割を担っています。
そして、これらの漢字を組み合わせた「私的」は「おおやけに関係なく、あくまでも一個人として何かに関わっているさま」を表す言葉になっています。
「私的」の対義語は「公的」(こうてき)であり、「公共の立場として」「国や自治体などの機関として」といった意味を持ちます。
「私的」の意味は「公的」の正反対であり、公共には一切関係なく特定の個人で何かを行ったり考えたりする様子を示します。
また「公的」が公共機関によって事業が営まれている様子を指すのに対して「私的」は民間企業や個人が事業に携わっている様子を表しています。
ちなみに話し言葉では「わたし的には~」という使い方もされていますが「私としては」「私の考えでは」の口語的な表現であり、熟語の「私的」とは全く異なるものになります。
「私的」の言葉の使い方や使われ方
・『私的な用事で仕事を半日休む』
・『メールの大半は私的な内容だった』
・『公園は公共施設なので私的な使い方をしてはいけない』
まとめ
「私的」は「おおやけではない、個人として」という意味があり「してき」と読みます。
「わたくしてき」「わたしてき」と読むと意味合いが変わるので、読み上げる時は気を付けましょう。