この記事では、「私儀」と「私事」の違いを分かりやすく説明していきます。
「私儀」とは?
「私儀」(わたくしぎ)は、自分の都合で行うことに対して、謙遜して使います。
「この度は、私儀にわざわざお越しいただきまして~」のように用いられ、自分の都合の為に~と下から伝える為の言葉です。
そして、かなり畏まった表現になる為、若い人が使う言葉ではなく、それなりの年齢になった人が、自分より目上の人や上司に向けて用いる表現です。
「私事」とは?
「私事」(わたくしごと)も、「私儀」と同様に、自分の都合での用事などがその対象となります。
更に、若い人はあまり使わないという点までよく似ていますが、比較的小さなことに用いる表現です。
大きなことになると、先の「私儀」の方が向いており、冠婚葬祭の際には主にそちらが使われます。
また、口語向けの言葉になる為、文章では「私儀」とするのが一般的です。
「私儀」と「私事」の違い
「私儀」と「私事」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも意味としては一緒になりますが、大きなことは「私儀」とした方が合っています。
前述のように、文章にする場合は「私儀」とするもので、葬儀の案内を出すといった場合によく使われます。
共に目上の人や上司に使う為の言葉になりますが、その葬儀の案内などでは年下や同僚まで含めて一緒の表現として構いません。
尚、「私儀」を「しぎ」、「私事」は「しごと」と発音されることがありますが、そのようには読まない言葉で、どちらも間違いになるので注意してください。
スマホやPCの漢字変換でも、それらからでは「私儀」、「私事」とは出てきません。
まとめ
「私儀」と「私事」は、このような言葉になります。
どちらも謙遜の為に使う言葉で、自分の為に恐れ多いといったニュアンスになると考えておけば問題ありません。
若いうちはあまり使わない言葉ですが、社会に出る前には覚えておいた方がいいでしょう。