「私を忘れて」という花言葉の花は、恋が破局する時の別れ際や、交際を求められて断る時のメッセージになります。
但し、現実場面で贈ったとしても、向こうが別れたくない場合、曲解される可能性が跳ね上がります。
創作の小道具にしたり、複数の花と組み合わせて他の場面に転用するなら丁度良いでしょう。
「私を忘れて」の花言葉を持つ花
「私を忘れて」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「黒いチューリップ」
ユリ科チューリップ属の黒花品種です。
実際には非常に濃い紫色の品種です。
「チューリップ」は古くから愛された花で、色により印象が大きく変わる事から、色別の花言葉が付いています。
黒は混色で最後に表れる色であり、全ての光を反射しない闇の色でもあります。
他色の花言葉の「愛の告白」や「不滅の愛」といった、恋愛の始まりや愛情に満ちた日々のイメージ、これらを全て黒く塗る花言葉が「私を忘れて」です。
他の花言葉は「静かな日々」「強い気持ち」で、別れた後も元気でいて欲しいという労いの言葉が揃います。
創作で、主人公を戦いから遠ざけるため、敢えて姿を消した恋人の置き手紙などに添えてあると、丁度良い雰囲気作りになります。
「私を忘れて」と似た意味の花言葉を持つ花
「私を忘れて」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「クコ(枸杞)」
ナス科クコ属の落葉樹です。
花は薄紫の鐘型で、先は5枚に分かれます。
その後実る赤い楕円体の果実は、生食できる他、ドライフルーツとして多く流通しています。
強壮作用から薬膳料理によく使われ、杏仁豆腐に添えられるのも、この果実です。
他に、葉も食用になり、若葉はそのまま、大きくなった葉はお茶にも出来ます。
一方、トゲが生えているため、収穫時に迂闊に触ると痛い目に遭います。
痛い目に遭っても有用さで許してしまうという意味で付いた花言葉が「お互いに忘れましょう」です。
双方「忘れましょう」なので、半分は「私を忘れて」と同じ意味と解釈できます。
他の花言葉は、「過去を水に流す」「誠実」で、仕事の失敗を痛み分けで終わらせる時などに良いでしょう。
当然、あくまであなたが許す立場の時だけに言える事です。
他に「私を忘れて」と近い花言葉としては、「忘却」が「グラジオラス」と「白いポピー」、「憂いを忘れる」が「ワスレグサ(ノカンゾウ)」、「薄れゆく愛」が「シュウメイギク(秋明菊)」などに付いています。
他にも「別離」「失恋」など、イメージの近い花は多々あります。
まとめ
「私を忘れて」という花言葉を持つ花は「黒いチューリップ」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「クコ」「グラジオラス」「ケシ」「ノカンゾウ」「シュウメイギク」他多数です。
現実場面で使いにくい花言葉ですが、他の花と組み合わせたり、近い意味の花に切り替える事で、丁度良いメッセージにできるでしょう。