「秀逸」と「優秀」はいずれも「秀」という漢字が使われていますが、細かな意味合いが異なります。
使用方法にも違いがあるため双方の意味をしっかり認識しておきましょう。
この記事では、「秀逸」と「優秀」の違いを分かりやすく説明していきます。
「秀逸」とは?
「秀逸」は「しゅういつ」と読む言葉で、「他のものよりも抜きんでて優れていること」を意味します。
「秀」には「能力や内容などが他よりも優れている」という意味があり、「逸」には「世間一般の枠を抜けて優れている」などの意味があります。
「優秀」とは?
「優秀」は「ゆうしゅう」と読む言葉で、「極めて優れていること」を示します。
「優」は「他よりもまさる」「上品で美しい」「優しい」などの意味を持ち、「秀」は前述の通り「他よりも抜きんでて優れている」という意味を持ちます。
「秀逸」と「優秀」の違い
「秀逸」も「優秀」も「他よりも秀でている」「他に比べて優秀」という意味を含みますが、詳細な意味合いに違いがあります。
「秀逸」は主に「物事」に対して使われますが、「優秀」は「物事」だけでなく「人物」に対しても用いられます。
「秀逸」の例文
「秀逸」は「他よりも優れている」、「秀でている」といった意味があり、主として「物事」を評価する際に使用されます。
なお、人そのものに対しては使われませんが、人の「言動」に対して「秀逸」が用いられる場合があります。
・『この作品は今年見た映画の中で最も秀逸だ』
・『このコートの秀逸なデザインに一目惚れして購入した』
・『あのコメンテーターはいつもコメントが秀逸だ』
「優秀」の例文
「優秀」は「他よりまさっている」「優れている」を意味し、「物事」や「人物」を評価する場面で使用されます。
「人物」に関しては、一人の人物だけでなく「人の集まり」や「グループ」に対して用いられることもあります。
・『彼女は全ての科目において優秀な成績をおさめた』
・『彼はこの地域で最も優秀なバスケット選手です』
・『ドクターと彼の優秀なチームのおかげで病気が完治した』
まとめ
「秀逸」と「優秀」は似たような意味を持ちますが、「秀逸」は「物事」に対して使用し、「優秀」は「物事」に加え「人」にも使用します。
両者の意味合いの違いを理解して、適切に使い分けましょう。
ぜひ参考にして語彙力アップに役立ててください。
