本記事では、「破棄してください」の言い換え語を解説します。
「破棄してください」の意味
「破棄してください」とは?どんな言葉
「破棄してください」は、「必要のなくなった書類を、相手の方で捨てて欲しいとお願いする丁寧な表現」です。
書類に誤りがあり、訂正したものと差し替えて欲しい時や、既に無効となった契約書、古くなった書類などを、捨ててもらう時に使われます。
「破棄」は「破り捨てること」「契約・取り決めなどを一方的に取り消すこと」という2つの意味がありますが、この場合「破り捨てること」という意味です。
相手に一方的にお願いする言葉ですので、前に「大変お手数ですが」などのクッション言葉を併せて使いましょう。
また、目上の人や社外の人に対しては、表現を柔らかくする様に言い換えると良いでしょう。
ビジネスでも使える「破棄してください」の言い換えのお勧め
ここでは「破棄してください」のビジネスでの言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「破棄くださいますようお願いいたします」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「破棄して欲しい」という意味をより丁寧にして、強制する意味をやわらげています。
「ます」は丁寧語、「よう」は「意味を音回しにする語」、「お願い」の「お」は謙譲語の接頭辞、「いたします」は動詞「する」の謙譲語「いたす」の連用形に、丁寧語「ます」が付いた語です。
「お捨ていただきたく存じます」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「捨ててもらいたいと思う」という意味です。
「お・ご〜いただく」で謙譲語、「たく」は希望の助動詞「たい」の連用形、「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形に、丁寧語「ます」が付いた語です。
「ご処分くださいますようお願いいたします」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「そちらの都合の良い方法で捨ててくれ」という意味です。
「ご処分」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「処分」は「不要なものや余分なものなどを、捨てるなど適当な方法で始末すること」という意味です。
「破棄してください」のカジュアルな言い換えのお勧め
ここでは「破棄してください」のカジュアルな言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「捨てて」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「捨ててくれ」とストレートにお願いしています。
書類は本来破いたり、シュレッダーにかけて捨てるものですが、親しい関係ならばこれで通じます。
「ゴミ箱行きで」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「ゴミ箱に捨ててくれ」という意味です。
直接「ゴミ箱」に投じることだけではなく、あらゆる方法で捨てること全般に使われます。
「ポイして」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「捨ててくれ」の俗語表現です。
「ポイ」は「ゴミを投げ捨てること」を表す擬態語です。
まとめ
今回は「破棄してください」について紹介しました。
「破棄してください」の意味や類語を理解して、日常で使いこなせる様にしましょう。