この記事では、「砂」と「土」の違いを分かりやすく説明していきます。
「砂」とは?
「砂」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「砂」は「すな」と読みます。
「砂」は岩石が壊れてできた破片や粒子のことを意味する「砕屑物(さいせつぶつ)」のうち、粗砂と細砂と呼ばれる、とても小さなものを指します。
もともと「砂」は、岩石からできていて、岩石が風にさらされたり、川などによって浸食されたり、また川や海の力で運搬されていくときに生じた、岩のかけらなどを指します。
また、サンゴや貝殻などが細かくなったものを「砂」と呼ぶこともあります。
「砂」は大きさによって分けられることもあり、「極粗粒砂」は、1ミリ以上2ミリまでのものを指し、「極細粒砂」は、125 μm から62. 5 μmまでのものを指します。
「砂」はコンクリートなどの原材料として使われたり、火災が発生したとき、消化のために使うことがあります。
他にも、砂場や砂浜を作って、人間の遊び場にしたり、砂時計の中に入れて使われたりします。
また、鉄鉱石から作られた「砂」を「砂鉄」と呼び、金が「砂」のように粒状になったものを「砂金」と呼びます。
さらに「砂」に小石が入ったものは「砂利」と言います。
「土」とは?
「土」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「土」は「つち」と読みます。
「土」は、地球上を覆っている鉱物や有機物、気体や生物などの混合物とされていて、「土壌(どじょう)」と呼ぶこともあります。
陸地や水面2m以下の堆積物に対して「土」と呼びます。
「土」は地球上のなくてはならないもので、大きな役割を果たしています。
まず、植物を生育するために欠かせない存在です。
また、水を貯えたり、浄化するために欠かせない存在となっています。
さらに、地球の大気の組成を変えたり、生物の住処となっています。
例えば、雨が降って飲み水になり、湧水として湧いてくるのは、土のおかげとなります。
また、植物は土がなければ成長が難しく、農作物を作ることが難しくなります。
一方で、多くの生物の住処にもなっています。
これらの作用により、地球の大気は人間が住みやすいよう、形成されています。
「砂」と「土」の違い
「砂」と「土」の違いを、分かりやすく解説します。
「土」は、「砂」はもちろん、鉱物や有機物、生物なども含んで作られています。
一方の「砂」は鉱物の一つである岩石が細かく砕かれたものになります。
このように、「砂」は「土」を構成するものの一部であることがわかります。
また、「砂」は砂場や砂浜のように、サラサラした感触があるのに対して、「土」は有機物や生き物も含むため、ドロドロとした感触があるという違いもあります。
まとめ
「砂」と「土」の違いについて見てきました。
「土」は、様々なものが積み重なってできているのに対して、「砂」は、岩石が細かく砕かれたものだけを取り出した言葉になります。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。