「省かせていただきます」の敬語とは?
言葉の使い方や敬語・言い換えを徹底解釈していきます。
「省かせていただきます」とは?
「省かせていただきます」は、プレゼンテーションで、時間の都合上、省くという意味で用いる表現です。
「省かせていただきます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
注意点は「さ」を入れない様にすることです。
「さ入れ言葉」と言われることが多いです。
例えば、自分がプレゼンを行なう際に内容を省く行為は、周りに承諾を取った上での行為ではなく、時間が足りないから省くという自分の考えで行なう行為だからです。
その為、敬称略と文章で使う際は3文字の漢字で済みますが、会話や発表で、言う場合、「敬称は省かせていただきます」と言うべきであり、これを「敬称は省かさせていただきます」は誤用になります。
「〜させていただく」と一見、丁寧な遜った口調に聞こえるのですが、「さ」をいれるのか否かという注意すべき点があるのです。
漢字の言い方を用いる場合の注意点は「省略」よりも「割愛」を用いるのがベターである点です。
省略は「必要か不必要化はどちらでも構わないものを省くこと」とされています。
これに対して、「割愛」は必要ではあるが、やむを得ず、省く際に用いる漢字です。
ですから、プレゼンで、時間の関係で省くという場合は「割愛」を用いましょう。
「省かせていただきます」の正しい文章表現
一番、簡単な正しい表現は「省かせていただきます」で、「時間の都合上、省かせていただきます」でも問題はありません。
資料では予め付けて置くが、時間が足りない事は分かっており、後で、見て頂けると有難いという場合があるでしょう。
そのような場合、「本日は、時間の関係上、省かせていただきますが、後ほど、ご覧頂ければ幸いです」と言うと、内容にメリハリが付きます。
省く内容の部分を参考資料として、後ほど確認して頂く様にするのも、一つの上手いやり方です。
2の注意点に記載した様に、「時間の都合上、割愛いたします」は正しい表現です。
ついうっかりと、コミュニケーションの中で省略いたしますと言ってしまっても、訂正する必要ななく、すらっと、次に進めば、特に気にする必要はありませんが、「省略」と「割愛」の違いは覚えておきましょう。
人は聞いていないようで、その様な処はチェックしていることが良くあります。
つまり、立ち振る舞いの様子を見ている分けです。
その様なちょっとした行為の積み重ねが重要なので、気を付けて下さい。
「省かせていただきます」の例文
・『省かせていただきます』 (最もシンプルな使用例)
・『時間の都合上、省かせていただきます』
・『本日は、時間の関係上、省かせていただきますが、後ほど、ご覧頂ければ幸いです』
・『時間の都合上、割愛いたします』
上の例で記載していますが、最もシンプルな表現を用いるのは構いませんが、「本日は、時間の関係上、省かせていただきますが、後ほど、ご覧頂ければ幸いです」とちょっと、自分なりの工夫を入れるのも良い表現です。
まとめ
敬称略を文章中で使用するのは構いませんが、コミュニケーションでの際は「さ」に気を付けましょう。
口頭で用いる事が多いと思います。
無理にぎこちなく「割愛」を使わなくても、リラックスした丁寧な語り口で「省かせていただきます」とスムースに話を進めることがベターなので、自分なりの表現で構いません。
上手く活用して下さい。