2つの物事や物体を比べる時に使う言葉には「相対的」や「比較的」があります。
この記事では、「相対的」と「比較的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「相対的」とは?
「相対的」とは他と比較することで明らかになる様子や評価を表す言葉です。
「相対的」は常に何らかを比較することが必要であり、これは2つの場合から3つ以上の比較対象から成り立つものも存在します。
「相対的」の反対語は「絶対的」であり、こちらは何に対しても囚われることなく自身のみで動いたり存在するものを示すのが特徴です。
「相対」はこれ以外にも「相対性理論」などに使われています。
「比較的」とは?
「比較的」とは同じレベルのものや世間一般の標準と比べた時に判断される状態を示す言葉です。
「比較的」は平均や世間一般の常識などと比べられることが多く、極端な状態を示す時には使いません。
「比較的」の反対語は「圧倒的」であり、こちらは他よりも程度や量が圧倒的な様子を示す時に使います。
「相対的」と「比較的」の違い
この2つはどちらも他の物事や基準と比べることによって明らかになる様子を示す言葉です。
「相対的」は常に比較対象が必要となり、これなしでは評価や判断が成り立たないのが特徴です。
「比較的」は平均や世間一般の基準と照らし合わせることで判断するのが特徴であり、こちらは簡単に類推することが可能です。
「相対的」の例文
・『彼の判断は相対的に正しいが、次の事件ではそれが足を引っ張ってしまった』
・『チームの人間関係は相対的なものであり、常に流動的である』
「比較的」の例文
・『今年の夏は比較的暑さがまともなので、少し楽に過ごせています』
・『比較的楽なトレーニングを選んだのだが、結構厳しかったので筋肉痛になっています』
まとめ
「相対的」や「比較的」は他の物事や基準と比べて判明する様子や状態を表す言葉です。
「比較的」は世間一般の平均や基準を参考にすることが可能です。