難しい表現が出てくると、どのような解釈をすればいいか迷うこともあるもの。
「監督不行届」の正しい使い方を見ていきましょう。
「監督不行届」とは?
監督不行届は「かんとく・ふゆきとどき」と読みます。
不行は行き届かないことを指すので、監督として力が及ばなかったことをあらわします。
ちなみにこの場合の監督とは、野球やサッカーの指導者ではなく、上役としての責任をあらわします。
部下の指導をおこなう立場であるのに、うまく管理や指導ができなかったことを表現します。
不祥事が起こった時の、自分の非を認める行為をあらわします。
「監督不行届」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
社員の不正や不祥事が発覚した時に、取沙汰されるのが監督不行届です。
不正を犯したスタッフではなく、その上にいる上役の責任を追及する時に使われています。
責任者であれば部下が不正に走らないように、きびしく管理するのは当然のことだと考えられているからです。
また不正がたやすくできてしまう環境に導いてしまったことも、上役としての責任にあたります。
一方で監督不行届は、日常業務では使われにくい表現です。
安易に持ち出すと、かえって職場内に不穏な空気が流れてしまいます。
慎重に用いていきましょう。
「監督不行届」を使った例文
・『パート従業員の不正が発覚したが、上司の監督不行届も問われそうだ』
・『監督不行届の可能性もあるとみて、重い処分が下される予定だ』
「監督不行届」の類語や言い替え
似ている表現に始末書があります。
始末書は個人的なミスが起きた際に、会社にお詫びする文言です。
例えば会社のパソコンにコーヒーをこぼし壊してしまった、酔った勢いで会社の備品を紛失したなどが挙げられます。
このほか「監督不行届」の言い替えの表現に「監督責任」や「管理監督責任」があります。
いずれも監督としての立場を、放棄した時に用いられています。
まとめ
「監督不行届」を解説しました。
不正を見抜けなかった時に用いられている表現です。
詳しい内容を知って、仕事を滞りなく進めていきましょう。