この記事では、「独り立ち」と「一人立ち」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「独り立ち」とは?
今まで働いていた会社から独立して、仕事することを「独り立ち」【ひとりだち】といいます。
よく使われているのが職人の世界であり、弟子として働いていた店から独立したら1人で仕事する行動を指すのです。
このように、独立するのはすでに技も身に付けて、師匠の下で学ばなくてもいいと感じるときや、腕を磨いて自分の力だけで仕事していくと決心して行動に移します。
「一人立ち」とは?
誰からも力を借りることなく、自分だけで前向きに物事に突き進む行動を「一人立ち」【ひとりだち】といいます。
家賃や光熱費を払って生活していくと決心したときに見せる行動を指す言葉です。
とくに1人暮らしを始める人を指す言葉であり、就職や大学に通う状況で親元から離れて都会に出るその決意を表します。
使い方としては、「息子が社会人となって一人立ちした」と立派に成長した様子を伝えるのです。
「独り立ち」と「一人立ち」の違い
ここでは「独り立ち」と「一人立ち」の違いを、分かりやすく解説します。
他人の助けは必要とせず、自分の力でのみ生活することを「独り立ち」といいます。
たいていは弟子として修行した後、頃合を見つけて独立した人が前向きに生活するのです。
このような行動はひとりずつ今いる場所から去るその行動を指します。
また、支配されず、自由に1人で生活することを「一人立ち」といい、自らが考えて行動するために束縛されず、好きなように仕事がしたいと思う場面で使われている言葉です。
「独り立ち」の方がより独自に考えたやり方で仕事して生きる行動を表し、「一人立ち」は自らの力で人生に立ち向かって行くという意味が強く出せるところに違いがあります。
「独り立ち」の例文
・『和菓子作りの技術を身に付けたので、来年は独り立ちする』
・『20歳になった兄は独り立ちするのに最適な年齢となった』
「一人立ち」の例文
・『仕事にも慣れてきたので、一人立ちすることにした』
・『一人立ちすると親に甘えなくなり、自立した生活ができる』
まとめ
同じように読む言葉をご紹介しましたが、どのような考え方するときに使うかに目を向けて、うまく使い分けてみるといいでしょう。