ここでは「特に急ぎではないので」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「特に急ぎではないので」とは?
「特に急ぎではないので」は、その相手に頼んでいる、またはこれからそうお願いしようと考えていることに対して、急ぎだという訳ではないと伝えるために用いられます。
「そちらは特に急ぎではないので、お手隙の時で結構です」などという使い方になり、その件は早く終わらせたり、すぐに取り掛かる必要はないと伝えています。
口語、文章のどちらでも使われており、本当に急ぎではないからこそ用いる表現のため、このように使ったからには、基本的にはすぐにそれを済ませてくれたり、取り掛かってはもらえないと考えています。
使われた側も同様に考えて構いませんが、相手との関係性によっては、そうは言われても急がない訳にはいかないといったこともあります。
「特に急ぎではないので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「特に急ぎではないので」は、先のように、そのまま捉えてはいけない場面もある表現です。
いくら急ぎではないと言われていても、いつまでも後回しにするのも難なので、優先順位的に少し落とすというくらいに考えておくべきで、そこまで額面通りに考えるべきではありません。
相手によっては急ぐことはないものの、普通に終わらせたり、取り掛かったりするべきだという場合も少なくなく、この形のまま用いられた場合は尚更そうなります。
それは、丁寧にすると「特に急ぎではありませんので」となり、そう使われた時より(丁寧な形で使っていないことから)こちらが立場的に下になっている場合が多いと考えられるからです。
「特に急ぎではないので」を使った例文
・『その件は特に急ぎではないので、すぐに取り掛かっていただく必要はなく、今月中で構いません』
・『特に急ぎではないので、終わりましたタイミングでご連絡ください』
「特に急ぎではないので」の類語や言い替え
・『急の件ではありませんので』
こう使っても意味が変わることはなく、言い替え表現になります。
「急の件ではないので」と崩すといかにも上から使っている感が出てしまうため、この形のまま「〜ありませんので」と用いるべきで、ビジネスシーンに向いている表現です。
まとめ
「特に急ぎではないので」は、その対象を終わらせる、またはそれに取り掛かることを特に急いではいないと伝えるための表現になります。
ただし、額面通りに捉えてはいけないことも決して少なくないため、その相手との関係性などによって、それをどのような優先順位で行うかを判断する必要があります。