この記事では、「業を煮やす」の意味を分かりやすく説明していきます。
「業を煮やす」とは?意味
「業を煮やす」の読みは「ごうをにやす」で、「物事が思うように進まず腹を立てること」を意味する慣用句です。
「業を煮やす」の概要
「業を煮やす」における「業」は、仏教用語の「カルマ」の訳語であり、「理性では抑えることができない心の働き」を意味します。
また「煮やす」の文字通りの意味は、「鍋を火にかけ、ぐつぐつと煮え立たせること」であり、そこから転じて「怒りが激しく煮えたぎること」の意味で使われています。
従って、「業を煮やす」は、「物事が思うように進まず腹を立てること」を意味するのです。
「業を煮やす」の言葉の使い方や使われ方
「業を煮やす」は「腹を立てること」ですが、単純に「腹を立てること」ではなく、「埒が明かなかったり、相手が煮え切らなかったり」で、思い通りにいかないことに「腹を立てる」ことが、ポイントであり、以下の例文で、それを確認ください。
・『彼の態度が煮え切らないので、業を煮やした彼女が、ついに別れを切り出した』
・『ミスをした彼を上司は根気強く指導して来ました。しかし、また彼が同じミスを犯したため、とうとう上司は業を煮やして激しく叱責しました』
まとめ
「業を煮やす」とは、「物事が思うように進まず腹を立てること」を意味する慣用句です。