「早速ではございますが」と話を切り出すことが多いビジネスの会話や文書。
この言葉があることで、ここからが本題だと認識できます。
言葉の意味をさらによく知ることで、的確に使うことができて、相手にもわかりやすい表現となります。
「早速ではございますが」はどんな意味を持つ言葉なのか知っていますか?
言葉の意味としては難しいことがない「早速ではございますが」ですが、この機会よく確認をしておきましょう。
早速とは今すぐに、すばやくといったことです。
ビジネス文書や会話では最初に季節のあいさつや、相手の様子を伺う、気遣う言葉を述べるのがマナーです。
丁寧な印象になりますし大切なことです。
しかし、ことによってはスピードやわかりやすさのほうが大切なこともあります。
そんなときに「早速ではございますが」とすることで、あいさつなどをほどほどにして本題に入れます。
敬語というよりはクッション言葉に近い認識で使うと良いでしょう。
「早速ですが」ではなく丁寧な「早速ではございますが」としているところは、敬語表現ですから社外の人にも使える言葉になっています。
使えるシーンをご紹介
早く伝えたいことがあったり、もう同じ議題で何度もやり取りをしているときなど、「早速ではございますが」と付けることで、本題の話にすばやく移せます。
あいさつを丁寧にするのがマナーですが、それを割愛することをお詫びする意味も含まれています。
そのため話題の区切りとして使うこともできますし、内容について不足点を謝罪するニュアンスも含まれます。
この言葉があるだけで読み手の捉え方や意識も変わってくるので、わかりやすくなる効果もあります。
使うときの注意点で間違いを防止しよう
言葉の意味としては難しくないのですが、使い方で1つ注意があります。
「早速ではございますが」は文頭に必須な季節の言葉やあいさつを省くことへの配慮の意味もあります。
ですから、文頭の言葉が不要なメールには使いません。
主にビジネス文書や会話(発表など含む)で使います。
ですからメールで用件を伝えるだけのときに使ってしまうと、本当に忙しさが伝わるだけの雑な印象になってしまいます。
使う場面は文書と覚えておくとよいでしょう。
例文で実用性を覚えよう
実際に使われている場面を想像するとわかりやすいです。
・「早速ではございますが、次回の講演の日時をご案内いたします」
・「資料をまとめました。早速ではございますが、相談させていただけますか」
同じような言い回しもチェック
同じ意味で使える言い換え表現も覚えておきましょう。
・「さて」「ところで」
シンプルに話題を切り替えることが可能です。
ビジネスシーンや目上の人に使っても失礼はありません。
まとめ
よく使う、そして難しい意味ではない「早速ではございますが」は、使うシーンも多いです。
ただ1つの文書や会話で使うのであって、メールでは使わないことだけを頭に入れておきましょう。
