「早い」と「速い」の言葉の意味と違いをご存知でしょうか。
ここでは、それぞれの言葉の意味と、違いを丁寧に説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「早い」の意味や使い方
「早い」とは、時間的に前であること、またその時期ではない、物事が簡単に済むといった時に使います。
「諦めるのはまだ早いと思う」「あの人に話すのは早い、まだ言わないでおこう」「メールをするより電話で話す方が早い」などと使います。
「速い」の意味や使い方
「速い」は、動作など、物事の進行にかかる時間が短い時に使います。
「彼は走るのがすごく速い」「彼女は仕事が速いので助かる」「彼は頭の回転が速いので、すぐに察してくれた」「時が過ぎるのは速い」などと使います。
「早い」と「速い」の違い
「早い」と「速い」は、どちらも読み方が同じで、意味合いも「時間が短い」という点では同様ですので、使い方に迷うことが多いかもしれません。
ごく簡単に覚えるならば「早い」は時間に対して使い、「速い」は速度に対して使うということになります。
「朝早い」「昼ご飯にはまだ早い」「冬は暗くなるのが早い」などと使いますがどれも「時間」に関することです。
一方で「速い」は速度に使います。
「スピードが速い車」「走るのが速い」「テンポが速い曲」という使い方になります。
「早い」を使った例文と意味を解釈
「早い」を使った例文とその意味を見ていきましょう。
例文1
「まだ小学生の子に、この小説は難しく読ませるには早いでしょう」
今はまだその時期ではない、という意味で「早い」という言葉を使います。
例文のように、小学生の子にこの小説を読ませるのは「今はまだその時期ではない」ということを「早い」と言うのです。
例文2
「朝早い時間から、彼女は起きて勉強をしているらしい」
時間的に、まだ前であるという意味で「早い」を使います。
例文は、まだ起きるような時間ではないのに、起きて勉強をしていると言っているのです。
「速い」を使った例文と意味を解釈
「速い」を使った例文とその意味を見ていきましょう。
例文1
「彼女、おっとりした雰囲気だけど歩くのはすごく速い」
動作の進行にかかる時間が短いことを「速い」と言います。
例文は歩くのにかかる時間が他の人よりも短い、速やかであるということを言っているのです。
例文2
「彼は、行動力があるし、仕事も速いからみんなから信頼されている」
「仕事が速い」とはよく使う言葉ですが、これはある仕事をするに当たって、他と比べて時間がかからない、短い時間で仕上げてくる、取りかかりなど速やかであるという意味になります。
社会人においては「仕事が速い」は褒め言葉でもあります。
ただし雑な仕事ぶりで「仕事が速い」というのはよくありません。
仕事が「速い」人は、仕事ができる、信頼できるという評価に繋がります。
まとめ
いかがでしたか。
「早い」と「速い」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
同じ読み方で混同しがちですが、違いを正しく理解して使い分けてください。