この記事では、「早い」と「素早い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「早い」とは?
「早い」とは多くの時間が経っていないこと、思ったよりもその時が先にやって来たことをいいます。
例えば「ひと足早い、春がやって来た」というと、季節外れの南風が吹く、菜の花やチューリップがいつもの年より先んじて咲き出すことをいいます。
また「朝が早い」というと、起きる時刻が人よりも早いことをいいます。
「パン屋さんの朝は早い」がその例です。
周りと比べて、スタート時間が早めのことをいいます。
「素早い」とは?
「素早い」とは動きがスピーディで、あっという間に終わらせることをいいます。
アスリートや忍者のように無駄な動きがなく、フォームが素晴らしいことをいいます。
何でも先送りにしないで、その場で決断を下して行動に移すことが「素早い」といえるでしょう。
「素早い対応」や「素早い返信」のように、相手の行動力の高い様子を褒める時に使われています。
「早い」と「素早い」の違い
「早い」と「素早い」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも時間の早さをあらわす表現です。
ただ「早い」は例年と比べて、どうなっているのか、比較をおこなう際にも使われています。
「例年と比べて、3日ほど早い積雪」とはいいますが「例年と比べて、素早い積雪」とはいわないように、若干のニュアンスの差があります。
「素早い」は個人の行動の早さを称える時によく使われるので、その差を学んでおきましょう。
「早い」の例文
・『早い時刻に起きられるなら、一緒に釣りに行きましょう』
・『今年の桜は気が早いようで、もう咲いている』
「素早い」の例文
・『素早いご対応、心より感謝申し上げます』
・『素早い連携プレーで、火災は瞬く間に消えた』
まとめ
「早い」と「素早い」の差を解説しました。
どちらも「早い」という表現が混じっています。
その差を正しく学んで、日本語の達人になっていきましょう。