英語よりも難しいのが、日本語です。
今回は「敬愛」を解説します。
正しい意味を知って、敬語の達人を目指していきましょう。
「敬愛」とは?
敬愛は「けいあい」と読みます。
崇める気持ちや尊敬する気持ちと同時に、相手に対する親しみの感情もふくまれています。
「愛」と入っていますが、この場合の「愛」は恋愛で用いられる「愛」ではなく「慈しみの気持ち」です。
尊敬する方に向けた、上品な表現といえるでしょう。
「敬愛」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
小説のように、上品な響きのある敬愛。
尊敬と親しみの気持ちが入り混じった、丁寧な表現です。
日常生活であまり用いられていませんが、おもに手紙や文書を出す時に使われています。
「敬愛なる〇〇先生」と相手の名前の前に付けてつかうのが通説なので、覚えておきましょう。
お世話になった先生、大先輩に用いてみたいです。
一方で敬愛は「親しみの気持ちを頂いている相手」に限定して使われています。
そのため初めてお会いする方、深いつながりが無い方には用いない表現です。
また現代のビジネスシーンで用いられる機会は少なくなっているので、むやみやたらに活用しないよう注意していきましょう。
「敬愛」を使った例文
・『敬愛なる〇〇先生へ お元気でいらっしゃいますか』
・『敬愛する〇〇先生を迎えて、パーティーを開きます』
「敬愛」の類語や言い替え
似ている表現に「尊敬する〇〇さんへ」があります。
こちらも手紙の冒頭に記されている、丁寧な表現です。
指導してくれた先生など、プロフェッショナルな方に用いていきましょう。
このほか言い替えの表現に「〇〇部長」や「〇〇課長」があります。
役職名だけでも、相手を尊敬する言い回しに。
ビジネスメールを送る際は、こうした簡単な書き方も覚えておくといいでしょう。
また役職を先に記す時は「〇〇会社 〇〇部長 〇〇様」と離して書きます。
まとめ
「敬愛」について解説しました。
長いお付き合いのある先生を、丁重に敬う表現です。
使い方の難しい表現でもあるので、慎重に用いていきましょう。