ここでは「懸念されております」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「懸念されております」とは?
「懸念されております」は、何かについて、そういった不安がある、それが気になるという使い方になります。
例として、「明日の天気は午後から雨になることが懸念されております」と使った場合、明日の天気について、午後から雨が降るだろうという不安からこのように述べており、それを気にしてこのように用いているという具合です。
このように、そこを不安に感じているという意味になるものの、誰がそのように言っている訳でもなく、漠然とそういう不安がありそうだという解釈になる表現です。
「懸念されております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「懸念されております」は、先のように、誰がそのような不安を伝えているのかといった点は言及されない使い方になるため、多人数に向けての発信時に向いており、天気予報にて前述のように用いるような場合が多い表現です。
ただし、この「されております」を誰かがそうしているという解釈で捉えると(同音異義語の扱いです)、「○○さんもその点を懸念されております」のような、誰かが(誰かも)そういう心配をもっていると伝えるための使い方になります。
この時の「されております」は「しています」と同義で、そちらの丁寧な表現になります。
「懸念されております」を使った例文
・『部品の調達にトラブルがありましたので、多少の納期の遅れが懸念されております』
・『この点に関しましては、○○様も同様に懸念されております』
「懸念されております」の類語や言い替え
・『懸念があります』
少し形を変えた表現で、「そういったことが懸念されております」は、「そういった懸念があります」のように同じ意味で使うことができます。
誰かがという使い方には向いていないので、漠然とそのような心配がありそうだと用いる方の言い替えに使われています。
まとめ
「懸念されております」は、誰からともなくそういう不安が感じられる、または誰かがそういう心配をもっているという使い方になる表現です。
後者は同音異義語の扱いで、「している」を丁寧にした用い方だと覚えておいてください。