「怪しい」と「妖しい」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「怪しい」と「妖しい」の違いとは? 言葉の違い【2語】

この記事では、「怪しい」「妖しい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「怪しい」とは?

「怪しい」とは疑わしかったり不穏であったりなど警戒心をよぶような様を表す言葉です。

端から見て何か良からぬことをするんじゃないだろうかと思わせるような態度や、悪いことが起きる前兆じゃないだろうかと不安にさせるような物事が怪しいと言われます。

古文の時代には見慣れなくて珍しいというプラスの意味でも使われることがありましたが、現代では不審や不安などネガティブな意味で使われる言葉です。

「妖しい」とは?

「妖しい」とはなにか不思議で神秘的な様子を表す言葉です。

超常的で常識では理解できないような物事を指す言葉ですが、特に不思議な魅力や心惹かれる神秘性のようなものを指すために使われます。

妖しいも昔は理解できなくて警戒してしまうような怪しいと同じ意味でも使われていましたが現在はそういったネガティブな意味では使われず、神秘的であったり不思議な魅力を感じさせるというどちらかと言えばポジティブな意味でばかり使われる言葉です。

「怪しい」と「妖しい」の違い

「怪しい」「妖しい」の違いを、分かりやすく解説します。

不審であったり疑わしいことを表すのが「怪しい」で、神秘的であったり不思議な様子を表すのが「妖しい」です。

「怪しい」はネガティブな意味でばかり使われる言葉ですが、「妖しい」はどのような魅力を持っているかを表す形容詞としてどちらかと言えばポジティブな意味で使われます。

「怪しい」の例文

・『最近怪しい男性が目撃されているので注意喚起が必要だ』
・『習い事の話になると妻が挙動不審で怪しい』

「妖しい」の例文

・『妖しい笑みを浮かべる女性』
・『妖しい輝きのダイヤモンド』

まとめ

警戒心をまねくような不審な様子を指すのが「怪しい」ですが、「妖しい」は不思議さや神秘的な様子で心を惹くものがある様子というのが両者の違いです。

「怪しい」はネガティブな言葉ですが「妖しい」は魅力があるという意味合いがありどちらかと言えばポジティブに使われる言葉なので、昔はともかく現在では方向性が大きく違う言葉と言えるでしょう。

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