「心労が絶えない」とは?
ビジネスや日常生活などにおけるこの言いまわしの使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「心労が絶えない」とは?
この言いまわしの「心労」は「心配」や「精神的疲労」といった意です。
これらが絶えることなく絶え間なく起こり、心を休める暇もないことをこの言いまわしは表わしています。
人が疲労を感じるのは肉体だけではありません。
頭を使って熟考したり思い悩んだりすると心も疲れます。
このように精神的な負担によって心が疲れることを「心労」と言います。
例えば、会社では自分のミスでトラブルが発生し、家庭では妻との折り合いが悪く、近隣とは人間関係のもつれで争っており、子供のこれからかかる高額な教育費に頭を抱えるといった状態が次々と起こった場合、心労が絶えない状況となると言えます。
「心労が絶えない」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この言いまわしは、主に相手や話題になっている第三書に対して用い、自分のことについてはあまり適用しません。
自分の精神状態について用いると少し大げさに取られる懸念があるためです。
なお、相手が年長者や上司など立場が上の人の場合は、敬意を払って「心労」に「ご(御)」をつけて「ご心労」「御心労」という謙譲語にします。
「ご心労」「御心労」の使い分けは、少し柔らかい印象にしたい場合は「ご心労」、重々しい印象にしたい場合は「御心労」とします。
もし、自分や身内に対して使う場合は「心労」のままとします。
「心労が絶えない」を使った例文や文章
・『ご心労が絶えず、気の休まる暇がなくてさぞお疲れでしょう』
・『仕事が忙しく、このところ心労が絶えない』
・『今回の大規模地震で、多くの人々の心労が絶えない状態にある』
「心労が絶えない」の類語や言い替え
この言いまわしに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
例は大きく2つのグループに分けています。
一つは「心労」を使った言葉、もう一つは「心労」という言葉を使わない言い方に分けています。
まず、「心労」という言葉を用いた言いまわしは「心労が重なる」「心労が募る」「心労が絶えず」などが、「心労」という言葉を用いない言いまわしは「気苦労が絶えない」「お心を煩わせて」「心の平穏がない」「ご心痛」「ストレス」などが使われます。
まとめ
心労の多くは何かしらのストレスによって発生すると言われています。
心労の兆候が現れる前に早急にストレスを解消するなどして安定した精神状態を保つようにしましょう。
