「往く」と「行く」の違いとは?分かりやすく解釈

「往く」と「行く」の違いとは? 言葉の違い【2語】

この記事では、「往く」「行く」の違いを分かりやすく説明していきます。

「往く」とは?

「往く」「いく・ゆく」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「目的地嫌や他の場所に向かって移動すること」という意味で、戻って来ることを前提に出かけることです。

2つ目は「ある場所を通過して移動すること」という意味で、ある地点を通り過ぎて移動することで、こちらも戻って来ること前提です。

3つ目は「年月が過ぎ去る」という意味で、時間が通り過ぎていく様子のことです。

4つ目は「人が亡くなる」という意味で、その人の人生が過ぎ去ることです。

上記に共通するのは「通り過ぎる」という意味です。

「往く」の使い方

「往く」「目的地嫌や他の場所に向かって移動すること」「ある場所を通過して移動すること」「年月が過ぎ去る」「人が亡くなる」という意味で使われます。

動詞として「往く・往った」と使われたり、副詞として「東京まで往って戻る」などと使われたり、名詞として「往き来(ゆきき)」などと使われます。

基本的に、戻って来ることを前提に出かけることや、ある場所を通過して移動することに使われる言葉です。

「行く」とは?

「行く」「いく」と読み、意味は以下の通りです。

1つめは「向こうへ移動する」という意味で、今いる位置から離れた場所へ移動することです。

2つ目は「目的地へ向かって進む」という意味で、自分が行くべき場所を目指して移動することです。

3つ目は「ものごとがはかどる」という意味で、ものごとが順調に流れる様子のことです。

4つ目は「その方向で進める」という意味で、ものごとをある考え方ややり方で押し進めることです。

5つ目は「気持ちが十分満足する」という意味で、ある状況に対して認めて受け入れることです。

上記に共通するのは「ある方向へ移動する」という意味です。

「行く」の使い方

「行く」「向こうへ移動する」「目的地へ向かって進む」「ものごとがはかどる」「その方向で進める」「気持ちが十分満足する」という意味で使われます。

動詞として「行く・行った」と使われたり、副詞として「早く行って準備する」などと使われたり、名詞として「行きは電車だ」などと使われたりします。

基本的に、ある場所を出発して進むことや、ものごとをある方向で進めることに使われる言葉です。

「往く」と「行く」の違い

「往く」「戻って来ることを前提に出かけること」「ある場所を通過して移動すること」という意味です。

「行く」「ある場所を出発して進むこと」「ものごとをある方向で進めること」という意味です。

「往く」の例文

・『会社の用事で午前中に銀行へ往く』
・『仕事の途中で歯医者に往く』
・『若くして往った友人を偲ぶ』
・『大みそかに往く年・来る年をしみじみと感じる』

「行く」の例文

・『毎日会社に行くのが辛いと感じる』
・『うまく行けば今月中に目標件数を達成できる』
・『しばらくは無難なやり方で行くことにする』
・『ちゃんと説明してもらえれば納得が行く』

まとめ

今回は「往く」「行く」について紹介しました。

「往く」「戻って来ることを前提に出発する」「通過する」「行く」「出発して進む」と覚えておきましょう。

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