「当面の間」という表現法についての解説です。
「当面の間」とは?意味
ビジネスで用いる「当面の間」はしばらくの間という意味ですが、いつごろまでを指すのかと言われると未知数です。
なので、この表現法のポイントは、時期が分からないことについてはっきりとわからないというのではなく、あえて、しばらくの間ですよと言い切りその場を押し切ろうというのがこの言葉のポイントです。
なので、問題があることについて「当面の間」と言い出した場合、その場しのぎでその場を乗り切ろうという意図が見えるので、この言葉はビジネスの世界においては悪手でいつごろにどうするかをはっきり述べる方が良かったりします。
「当面の間」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「当面の間」は、ビジネスでは、はっきりしない問題について「当面の間」と言い、しばらくの間ですと言ってその場を乗り切ろうとするために使用します。
しかし、この表現は悪手で、はっきりと再開する時期や販売する時期が分かっているのであれば、3日後に再開しますとか販売しますと言い切るほうが望ましいです。
よって注意点は、「当面の間」は、その場しのぎなのでいつごろに再開する、販売をするかわからないと言っているようなものだという認識が必要です。
もっと言えば、「当面の間」は、不測の事態が起きた際、解決策がないという意味にとられるので、「当面の間営業を中止します」という言葉は、営業が全く再開されない場合解決策を持たない事業者だと決定づけられます。
「当面の間」を使った例文
・『当面の間営業を中止します』
・『台風が接近しているため当面の間フェリーの運航は取りやめとします』
「当面の間」の返答や返信例
「当面の間」に対する返事は、「当面の間っていつまでですか?」という疑問を相手にぶつけるというのが答えです。
なお、相手にいつまでであるかを問いただしても恐らく答えは返ってきません。
「当面の間」は、企業ですらわからないイレギュラーであるため、言ってしまえば「当面の間営業を中止します」であれば、いつ再開するか本当に企業側もわかりません。
なので、一応いつまでを当面だと言っているかを確認し、それが分かればその時刻まで待つというのがこの言葉への答えとなります。
まとめ
「当面の間」は、企業側でイレギュラーが発生していて、対応できないことですから、いつまでを「当面の間」と言っているかはわかりません。
なので、「当面の間営業を中止します」とあれば、いつまで営業を中止するかはわからないのです。
しかも、企業自体が営業再開の時期が分からないと言っているわけですからよほどのことが起きたと分かるのがこの言葉です。
よって、この言葉を使用する場合、企業側はよほどのことが起きたという自覚をもってして使用します。