この記事では、「建物」と「構築物」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「建物」とは?
商品を売る店舗を「建物」【たてもの】といいます。
雨が建物内に入り込まないように屋根を設けるのと、壁があるため風を避けられる設計になっている構造物であることが不動産登記規則の第111条に書かれている条件です。
このような構造物には商品を製造する工場や、仕事する事務所も含まれています。
このように、ビルや木造住宅といったものが当てはまるのです。
「構築物」とは?
事業するため購入した土地に土台を組み、建てた建物ではない土木設備を「構築物」【こうちくぶつ】と呼びます。
例えば、土地を囲む塀であったり、通る人に知らせるために立てた看板を指すのです。
他にも電気を通すのに必要な電柱、敷地を移動しやすいように敷いたアスファルトも含まれます。
多くの運転手が利用するガソリンスタンド、ゴルフコースも定着する「構築物」になるのです。
「建物」と「構築物」の違い
ここでは「建物」と「構築物」の違いを、分かりやすく解説します。
壁と屋根で構成されていて、土台の上に定着している建造物を「建物」といいます。
そこには衣食住が必要な人間が住み、定住して暮らすのが一般的です。
「建物」と呼ぶには台所や風呂といった生活に必要な具備が備わっているのが条件になります。
もう一方の「構築物」は事業を始めるとき必要な建物ではなく、工作物や土木設備を指すのです。
代表的なものに、建物の看板ともなる門や塀の他、橋、広告塔などずっと定着している物が当てはまります。
「建物」の例文
・『建物の不動産登記は司法書士に依頼する人も多い』
・『歴史ある古い建物を見ると、地震に強い点が学べる』
「構築物」の例文
・『学校の構築物としてはプールがあり、泳ぎが学べる』
・『遠回りせず村に行けるトンネルは構築物になる』
まとめ
人が生活したり、仕事するために使うものを表します。
ただ、「構築物」は「建物」以外を指しますので、そこを調べてみるのもうまく比較できる方法になるでしょう。