物事の水準をあらわす言葉は、複数あります。
この記事では、「度合い」と「程度」の違いを分かりやすく説明していきます。
正しい内容をおさえて、言語のプロを目指していきましょう。
「度合い」とは?
度合い(どあい)とは、調べてみた結果のこと。
割合やレベルを、分かりやすくあらわしたものです。
度合いは「度を合わせる」と書きます。
もともと「度」は、物差し・目盛りという意味があります。
つまり、その場にあった物差しを持っていき、どのくらいか加減を知るのが「度合い」。
全体から見て多いのか、少ないのか。
優れているのか、劣っているのか。
高いのか低いのか、教えてくれるものが「度合い」となります。
使い方を見ていきましょう。
「地域医療の逼迫度合いを、グラフにあらわした」「幸福度の度合いを示した、満足度ランキングが発表された」「以前にくらべて、緊張の度合いが増している」このように用います。
水準をあらわしたものが度合いです。
「程度」とは?
程度(ていど)とは、物事のおおよその大きさのこと。
ざっくりとした見立てのことです。
大ざっぱに表すときに用います。
程度は「程」と「度」が組み合わさった言葉です。
「程」とは分量のこと。
単位などをあらわす言葉です。
「度」は「物差し」としての訳があるので「物事のおおよその目安を知ること」が程度になります。
程度が分かると「だいたいどのくらいの長さや量なのか」判断していけます。
物事をすばやく捉えるために、必要になってくるのが「程度」なのです。
具体的な使い方には、次のような文があります。
「治療にかかる日数は、1か月程度です」「20メートル程度のクジラが、海岸に打ち上げられた」「1時間程度、マラソンをつづけた」このように程度には「だいたい」という意味があります。
「度合い」と「程度」の違い
どちらも分量をあらわす言葉です。
「度合い」と「程度」の違いを、分かりやすく解説します。
・比較の「度合い」おおよその「程度」
どちらも物事のレベルを、知るための言葉です。
「度合い」は「水準」という意味合いで用います。
全体から見てどのくらいなのか、知るための判断材料です。
そして「程度」は「ざっと・おおむね」の訳で用いられます。
どちらも同じニュアンスで分かりにくいのですが「度合い」は「ランキング・比較」として使われることが多いです。
そして比較の意味合いが、より少ないのが程度になります。
また度合いは「~の度合い」と他の名詞と、組み合わせて使うパターンが多く見られます。
使い分けが難しい言葉ですが、ぜひ多くの文章を読みながら理解度を深めていってください。
まとめ
「度合い」と「程度」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも物事のレベルや分量をあらわす言葉です。
度合いとは、物事のレベルのこと。
そして程度は、おおよそやだいたいのことです。
程度は「3日程度」や「50センチ程度」など具体的な数字とセットで用いることが多いです。
色々な例文を読んで、正しい言い回しを覚えていきましょう。