それでは、この「対照的」とはどういう意味でしょうか。
また、「対象的」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「対照的」と「対象的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「対照的」とは?
「対照的」とは、「対照」という言葉に形容詞に変える意味を持つ「的」がついたもので、2つのものや人間などに大きな違いがあり、ポイントを絞ると共通点が無いようなような状況で使用されます。
「対象的」とは?
「対象的」とは、何かが何かの相手であるとか、活動が向けられるものであることを表す「対象」という単語に「的」という文字がついたものです。
「対照的」と「対象的」の違い
「対照的」と「対象的」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、同じ発音で「対」という文字がつく似たような言葉ですが、基本的な意味が違います。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、全く違う2つのものを比べて使うのが「対照的」で、何かを「対象にしている」という意味で使われるのが「対象的」ということになります。
ただ、「対照的」という言葉は日常生活でも頻繁に使われますが、「対象的」という言葉は完全な間違いではありませんがほとんど使われることはありません。
たとえば何かが何かの対象であることを表す場合には「対象的」ではなく「対象としている」や「対象になっている」などの表現が普通です。
「対照的」の例文
・『あの兄弟の性格は全く違っていて「対照的」です』
・『この商品はカラフルな色ですが、同じメーカーでもこちらは「対照的」にシックな色合いです』
「対象的」の例文
・『この商品は主に若いユーザー「対象的」と言えるでしょう』
・『「対象的」という言葉はあまり使われず「対象として」というのが一般的です』
まとめ
この記事では、「対照的」と「対象的」の違いを、解説してきました。
この2つは「対照」と「対象」という同音異義語をベースにしたものですが、実は他にも「左右対称」という熟語がある「対称」という言葉もあり、それぞれ意味は違っています。