残念ながら、恋愛を含む人間関係において「嫉妬」を避けることは極めて難しいと言わざるを得ません。
また恋物語やラブストーリーにおいて「嫉妬」は時に物語を大きく動かす役割を担っています。
とはいえ一般的に「嫉妬」はネガティブなものであるとされており、多くの場合「嫉妬」という花言葉を持つ花をその意味で使うのは避けるべきでしょう。
幸いにもほとんどの場合、そのような花には他にポジティブな意味の花言葉があります。
「嫉妬」の花言葉を持つ花
「嫉妬」を表現するのに使えそうな花のうち、比較的知名度の高いものや入手性の良いものをご紹介します。
「マリーゴールド」
マリーゴールドはキク科の花で、オレンジ色や黄色の鮮やかな花を咲かせるのが特徴です。
主な花言葉は「健康」「命の輝き」「変わらぬ愛情」「友情」「信頼」などですが、一方で「嫉妬」「絶望」「悲嘆」などネガティブな花言葉もあります。
イメージがこんなにもかけ離れた花言葉を持っているのは、これらが太陽神アポロンに関する複数の神話に由来しているからです。
「黄色いバラ」
黄色いバラには「友情」「友愛」「平和」「献身」「温かさ」「思いやり」などの花言葉がある一方、「嫉妬」や「薄れゆく愛」などの花言葉もあります。
バラに限らず黄色の花にはあまり良い花言葉が付かないことも多いですが、それは黄色がキリスト教において裏切り者ユダの色とされているからです。
「赤または黄色のヒヤシンス」
春のカラフルな花として人気のヒヤシンスには「スポーツ」「ゲーム」などの花言葉があります。
一方で色別の花言葉もあり、赤のものには「嫉妬」という花言葉が、黄色のものには「嫉妬」「勝負」「あなたとなら幸せ」などの花言葉が与えられています。
よって特に赤いヒヤシンスをギフトにする際は要注意。
余談ですが赤に近い色であるピンクのヒヤシンスには「しとやかなかわいらしさ」という花言葉があります。
「赤いシクラメン」
カガリビバナという別名の通り、シクラメンは炎のような形の花を咲かせます。
主な花言葉は「内気」「はにかみ」「絆」「遠慮がち」など。
一方で色別の花言葉もあり、赤のものには「嫉妬」という花言葉が与えられています。
真っ赤な花が嫉妬の炎に見立てられたことがその由来なのだそうです。
「トウガラシ」
トウガラシは私たちにとって最も身近な香辛料で、「嫉妬」「旧友」「生命力」「辛辣」「悪夢が覚めた」などの花言葉を持ちます。
「嫉妬」という花言葉が付いた理由は、熟すにつれ赤みを増していくその果実が嫉妬で怒りに燃えているように見えるからなのだそうです。
「嫉妬」と似た花言葉を持つ花
グラウンドカバーなどに利用されるフウロソウには「変わらぬ信頼」「陽気」「慰める」という花言葉がある一方、「妬み」「嫉妬」という花言葉もあります。
また花サフランとも呼ばれるクロッカスには「羨望」「嫉妬」「不義な愛」という花言葉が付けられています。
まとめ
「嫉妬」やそれに類する花言葉を持つ花としてはマリーゴールド、黄色いバラ、赤または黄色のヒヤシンス、赤いシクラメン、トウガラシ、フウロソウ、クロッカスなどが挙げられます。
これらの花を普通のギフトとして贈る時には、メッセージカードを添えるなどして誤解が起こらないようにしたいものです。